催事

2017年10月 1日 (日)

小倉貞右・隆 親子展ー古典とモダンの融合

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毎年この季節恒例の貞右さんと隆さんお二人の親子展、貞右さんから直筆のご招待状をいただき着物仲間三人で拝見しに伺いました。

今年のテーマのひとつは”ひさご”、はがきの写真はその代表的な作品。

落ちついたアイボリー地に糊で地模様を表したとても手の込んだ作品、蒔糊とは違う工房独特の手法だそうですが、敢えていえば”糊吹雪”と言ったらいいのかも、とおっしゃっていました。着てみたい作品ですが、私の財力ではちょっと手が届きません。

モダンの中に古典の味を添え、特に地色に若々しさを表現した隆さん、深い地色と京友禅の流れを東京友禅の中に融合させ、あくまでも着る人を美しく見せる作品にこだわる貞右さん、今年も良いものを沢山拝見させていただきました。

隆さんの作品の付下げに使われていたブルー地、あの色で手描き友禅の小紋を作ったら素敵だろうな、とまたおしゃれ欲望を満開にさせた私でした。

今日のきものは:

小倉先生の展示会なので三人とも先生の作品を着て行きました。

10月1日の上、なんとか袷を着ても大丈夫な気温でしたので、先生には初お目見えの祭り模様の付下げ、「その着物はHさんにぴったりですね」とおほめいただき安心しました。

Photo前回着た時は帯締めが写真を取ると少しきつめに見えましたので、今回は少し地味目に柔らかい感じにしてみました。伊勢組です。

地色は先生によると香色の系統だそうです。

山王日枝神社の祭礼を描いた祭り模様です。日本の祭りをテーマに作品を描かれたものの一つです。

きもの:東京手描友禅付下(小倉貞右作)

帯:白地雲模様の袋帯(帯の岩田 勝山織物)

2017年6月10日 (土)

またまた暑いです!

恒例の半期に一度の特選呉服の特別ご招待会に友人と待ち合わせて行ってきました。蒸し暑く温度も真夏日。冗談じゃなくきものも薄物でよいような日でしたが、いつもは7月から履く麻の足袋に替えて、足元を涼しくし、出かけてきました。

今回の催しはいつもより品薄で期待するようなお品はなかったので、見学のみ。ただ絽刺しの職人さんの見事な実演は印象に残りました。日本の手仕事はどこの国にも勝る素晴らしいものだと改めて実感です。

今日の着物は:

Photo母のお下がりの夏紬にこれもお下がりの藍染め紙布の名古屋帯。お出かけの時に孫娘に「今日は渋いね~」と言われてしまいました。薄地なので単衣の中でも涼しく着られる着物です。

Photo_2この帯は結ぶ時、簾のように落ちてくるので紐が一本余分に必要な帯。初心者のころは結ぶのに苦労しました。小千谷の職人さんの作品です。

2017年5月28日 (日)

上品会 at 増上寺 2017

2017_5_28_at_2恒例の増上寺での上品会、今年は京都で堪能してきましたので、作品を見るのは薄物中心、季節的にちゃんと考えてあって初夏の増上寺での展示品には夏物が多く表に出してあります。広い空間での催しは拝見する方にとっても楽でゆったりと見られます。

昨日は歌舞伎俳優の中村獅童さんのトークがあったようですが、今日はぐっと専門的に草木染紬作家の山岸幸一さんのトークがありました。以前二三度拝聴したことがありますが、お話も大分進化していて新たな気持ちで聴くことができました。糸から染めから織りからすべて手作り、手作業でなされる工芸品は本当に価値のあるもの、細くてもよいから後世に残るものにしていただきたいものだと思いました。その責任の一端は消費者である私たちの世代にもあると思います。さあ、微々たる力ですが、頑張ろう~2017_5_28_at_001

お昼は再開した東京プリンスホテルで和食を頂きました。ホテルにしては比較的安価でおいしいものが食べられると思いました。

今日の着物は: まだ一応袷の季節なのですが、五月も末だし、暑いし、ということで、本日から小物まで単衣ものに代えました。それでも暑く、時々吹く爽やかな風に助けられました。春の名残ですね。

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着物:白鷹御召です。 日本三大御召と言われた白鷹御召ですが、板締めをする板大工さんがほとんどいらっしゃらなくなってきているとのこと。伝統を守ることは容易ではないようです。

帯:手織り博多帯 博多ディベロップメントカレッジ出身の小林顕子さんの卒業作品です。若い感性が息づいた作品です。

2017年5月 4日 (木)

小田原懇親会

毎年恒例の娘婿の実家の御両親との懇親会、といっても実はあちらの御招待、小田原北条五代祭に合わせてお招きいただくのですが、今年は初日の3日はこちらの都合が悪くて4日になりました。たしか去年も4日だったので、武者行列を見ることができたのは一昨年、初代早雲に故阿藤快さんが扮されたときでした。朗々と元気なお声で馬上からお話されたのをはっきりと覚えています。今年からは初代早雲にふるさと大使の俳優合田雅史さん、四代氏政には大河ドラマ真田丸で氏政を熱演された俳優高島政伸さんが扮されたそうで、観られなくて残念でした。来年は予定を調節して3日に行ってみたいと思っています。

お祭りは見られませんでしたが、おいしい鰻を頂いてくることができました。知る人ぞ知る鰻の名店”柏又”です。お重全面を覆う立派なうな重は誠に美味。年に一度のお楽しみです。

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お腹がいっぱいになって女性陣も大満足!!

帰りはぶらぶら歩いて私一人小田原城の御感の藤を見てきました。

2017年4月 2日 (日)

上品会京都旅行 2017年 4月1日~2日 その4

おいしいフランス料理を頂いてパンパンになったお腹をなでながら、再びジャンボタクシーにのり、今回の旅行最後の見学に出発。慈受院という比丘尼御所(つまり尼寺)です。ここは足利四代将軍義持の正室日野栄子が天皇家の菩提を弔うため建立したと伝えられています。こちらもやはり非公開なので特別拝観となります。

庵主の梶好寿門跡のお話とお寺に伝わるお雛様を拝見させていただきました。中は写真を撮らせていただけないのですが、お庭を撮るのは許していただきましたので、記念写真を何枚か撮りました。

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お庭はこじんまりとした良く手入れされた素敵なお庭でした。蹲(つくばい)にそっと浮かべた椿の花(侘び助でしょうか)の赤い色がとても印象的で庵主さまの優しいお心が見えるようでした。

このお寺を最後に京都駅へ、16時35分発ののぞみで一路横浜へ、さすがに皆さん帰りの新幹線の中では爆睡といった方が多かったようです。楽しい楽しい旅行でした。お世話になった皆さん本当にありがとうございました。Aちゃんも思いがけない体験を多くして充実した春休みなったようです。

上品会京都旅行 2017年 4月1日~2日 その3

広々としたお部屋でゆっくり一夜を過ごした翌朝はおいしい朝がゆ定食を頂き、9時40分頃にホテルを後にして2日目の目玉、陽明文庫へ出発。文庫へ行く道は細く、バスでは入れないので、ジャンボタクシーに乗って向かいました。今日一日はジャンボタクシーでの移動です。

陽明文庫とは藤原氏五摂家のひとつ近衛家の御蔵を継承した機関で道長の御堂関白記から幕末に至るまでの公家資料の大宝庫ということで、平常は未公開なのですが特別拝観させて頂きました。蔵は高床式になっており入蔵にはマスクを着用、もちろん冷暖房はありません。

Photo_2文庫長の名和修さんに案内を頂きゆっくりと拝観、千年以上前の道長の御堂関白記が本当に良い状態で保存されているのには驚きました。最新の注意を払って管理をなされてる、その日ごろの努力には頭が下がるおもいでした。一時間ほど拝観したあとは和風の母屋の広間で暖かいお抹茶とお菓子を頂きました。(このお菓子のおいしかったこと!全員から感嘆の声が上がっていました。上七軒の老松のお菓子だそうです)

小学生のAちゃんには少々難しいかな、と思ったのですが、かなり印象に残ったようで、よい知的財産になったかと思います。

ほどよくお腹がすいたころに陽明文庫を出発、今回の旅行最後のお食事を京都ホテルオークラ17階にあるフレンチレストラン ピトレスクへ。正直言ってごちそうの食べ過ぎでフレンチはちょっと重たいな、と思っていたのですが、フルコースで出た割にはさっぱりとした日本人向きフレンチでおいしく頂けました。さすがにデザートの三品は完食ならずでしたが、御飲み物もおいしく皆さん大満足のようでした。そして17階から見渡す京の町も最高でした。

今日のきものは:

Photo_3一日目に比べて屋外が多いので暖かさでは勝る塩沢紬を着用、

この着物は三年ほど単衣で着たのですが、暖か過ぎでいまどきの単衣としては出番が余りなく、今年袷に仕立て直したものです。ちょっと小寒い日もある春先にはぴったりの紬です。昨日と帯は同じですが、帯締めを優しい感じの経巻に替えました。

着物:塩沢紬(林宗平工房) 帯:掬い名古屋帯(まこと織物)

帯締め:綾竹経巻(平田組紐)

2017年4月 1日 (土)

上品会京都旅行 2017年4月1日~2日 その2

大雲院での展示会を見た後はぶらぶら歩きながらバスの待っている知恩院のバス停車場へ、途中観光客の多さにびっくりしながら歩きましたが、レンタルの着物を着た若者たちの多いことにはおどろきました、外人さんなどは浴衣様の着物らしきものを着てリュックを背をっています。まだまだ寒さの残るこの時期にぺらぺらのポリの着物や浴衣様の着物を着せて商売をするというのはちょっと古い私には理解できないことのように思えました。賛否両論あるでしょうが、きものという衣類の形だけを取った布を着せてお金を儲けるという感覚はどうも納得いきませんでした。京都の繊維業界の人たちはどう思っているのでしょうか。

ブライトンホテルで30分ほど休んだ後、再びバスで夕食の会場である”本家 たん熊”に向かいました。

2017_4_1_003_2ご主人の説明によると本家 たん熊は京都の高島屋にあるお店と本店の二軒だけ、他のたん熊と名乗るお店はご主人の従兄さんの経営だとか、お店は広げるな、というのが先代から厳しく伝えられたことだそうで、また食材そのものを生かした料理をすることが大切だと教えられたことを厳しく守っているのだとか。

生まれて初めてのすっぽん鍋も頂くことができてほんに口福の極みでした。小学生のAちゃんですらこちらの料理が今回の旅行で一番おいしかった、と感想を述べていました。

Aちゃんが大喜びしたもう一つのことは舞妓さん、芸妓さんの踊りや粋な遊びを体験できたことだったようです。特に17歳の舞妓さんとは楽しそうにお話をしていました。そうそう、たん熊の御主人、とても気さくな方で「私、テレビの綾鷹のCMに二年ほど出ていますよ」とおっしゃっていましたが、そういえばお顔を良く見るとテレビで見知ったお顔でした。

ホテルに戻ったのは21時過ぎ、Aちゃん、楽しくて仕方がないので寝るのがもったいないとおそくまで頑張っておきていました。

今日のきものは:

Photo_2春らしい装いで旅行にも向く紬をということで初日は白大島にしました。初お目見えの掬いの帯にもぴったりでAちゃんにも好評でした。

きもの:白大島(恵織物)

帯:花札連作の一つ、牡丹に蝶の掬いの帯(帯の岩田 まこと織物)

帯締め:鎧組み

上品会京都旅行 2017年4月1日~2日 その1

過去二回参加して、できればもう一度と思っていた高島屋の主宰する上品会京都旅行に参加してきました。

今回は孫のAちゃんを連れての参加です。子供にはちょっと贅沢(大人でも・・)な旅行かな、と思ったのですが、何事も経験、できるときにできるものを体験しておくことが将来の肥やしになると言うのが私の考えなので、春休みを利用しての参加となりました。四月には6年生になるAちゃん、もう「そんなことあったかしら・・」と記憶から消えてしまう年齢ではなくなったので、祖母の私がいなくなった後でも「そんなこともあったよね、楽しかったよね」と思いだしてくれるだけでも祖母からの形のない遺産になると思ったからです。

さて、初日は生憎の雨となりましたがそれは横浜を出発するまで、朝、9時9分発ののぞみに乗って一路京都へ。11時過ぎに京都駅に到着するとバスに乗り換え、昼食会場のイタリアン イルギオットーネへ。(こちらではAちゃんの苦手な豆類や蛸、烏賊類が多くかなり苦戦していました)

今年のメンバーは5組10名、ご夫婦二組、ご夫婦とお嬢さん、一人参加の御婦人、と私たち祖母孫の二人組です。こじんまりとした団体旅行で和気あいあい、食事をするたびに親しさが増し、Aちゃんも「みんな優しくてうれしかった」そうです。

食事の後はぶらぶら歩いて大雲院へ、金閣、銀閣があるならばと銅閣と呼ばせたかったようですが、大雲院のほうが通りが良いようで、ここには織田信長、石川五右衛門の墓がありました。搭の一番上に登ると京の町が一望できるということで着物姿のうえ、高所恐怖症の私も頑張って階段をのぼりました。

Photo信長公のお墓の前で記念にぱちり・・

この大雲院ではこれこそが高島屋さんにとっては一番のイベント、上品会入選呉服の展示会、子供のAちゃんですら感嘆するような美しい着物や帯の勢揃い、目をきらきらさせていました。そして桜の絵で有名な日本画家中島千波氏のトーク。会場は大盛況でこの日ばかりは呉服業界の斜陽を感じさせないにぎわいぶりでした。

2017年1月29日 (日)

第65回記念上品会 at 新喜楽

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毎年恒例の和装染織界最高峰と言われる作品の集まる上品会、今年は第65回という節目だそうで、一層力が入ります。毎年染織8同人に課されるお題は今年は「ジャポニズムで描くものがたり」そして日本画家中島千波画伯の美の世界を表現したきものと帯、希少な日本の繭小石丸を用いて製作した礼装のきものなど見どころはいっぱいでした。昨年のお題「世界遺産」のときは絵画的鑑賞用といった作品が目立ちましたが、今年は着てみたい作品が多く、また着て晴れる作品が多く見られ作品の好みとしては私好みになってきているような気がしました。

「伊豆の踊子」と銘打った紬に友禅と刺繍で表現した帯、谷崎純一郎の名作「細雪」の四姉妹をイメージして描かれた訪問着など若かったら着てみたい、締めてみたいという帯や着物を十分に堪能させた頂きました。

会場の新喜楽は知る人ぞ知る名料亭、お昼にはもったいないようなおいしいお料理を頂くことができました。

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左はお食事のメニューです。くえと蟹のかぶら煮などという高級な日本料理を頂く機会なんてこんな時しかありませんね。本当にごちそうさまでした。

今日のきものは: 米沢の作家山岸幸一さんの春来夢というブランド名の付いた紬の訪問着。さすが北国の織物ですね。暖かいです。織りは結城紬に習われたそうですから、暖かさが違います。帯も紬地の掬いの袋帯、こちらは京都西陣の作品です。

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着物:春来夢 紅想(はなおもい) 山岸幸一作

帯:輪の集い 掬い袋帯 まこと織物(帯の岩田)

2017年1月14日 (土)

白洲正子ときもの展

Photo昨年暮れから始まった白洲正子ときもの展、もう16日までということで時間を調整して友人と二人で行ってまいりました。

銀座の松屋は近頃は余り縁がなく何年振りでしょうか、最終日に近い土曜日ということで、会場はかなり混雑。着物ファンが多く来場するだろうと見込んで会場の前には着物関係のお店が多く出ていました。年始最後の晴れの日ということで思い思いの晴れの日の装いを楽しんでいらっしゃる方が多かったような気がします。白洲さんと言う方はいわゆる晴れの装いよりも日常の着物を愛された方のようで出品されたものも紬系統が圧倒的に多く、後は50歳まで嗜まれたという能装束が多く出品されていました。

あくまでもご自分の審美眼でご自分の好きな着物を広められた方ですが、本当におしゃれな人には共通点があるようで、身分も財力も教養もケタ違いに違いますが、自分の好みを磨いて一生それを貫いた母と共通するところのあるおしゃれ道だったと思いました。

会場の外では着物関係のお店が多く出ていましたが、高島屋のイベントで見知ったお顔が何人もいらっしゃり、ご挨拶を頂きました。きものの世界は意外にせまいものですね。

今日の着物は:Photo_4

Photo_2紬にしようかと迷った挙句、縮緬でもかなり暖かい、生地のしっかりした北斎模様の小紋にしてみました。コートは今の時期にぴったりの梅の地紋のある紋意匠の紫のコートで。母の無地を染変えてコートに仕立てたものです。

きもの:薄紫の桜割北斎小紋

帯:唐花模様の紫紺地の染名古屋帯(小倉隆作)

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