芸術・芸能

2019年6月15日 (土)

文菊さん

2019-6-12   江戸の粋さをもった文菊師匠の落語に惚れてここのところにぎわい座来館の度に聴きに行っています。

 6月に入りすっかり梅雨模様、お出かけを躊躇するような日が続いていますが、今日(12日)は頑張って着物で出かけてきました。雨が降らぬうちにと早めに家を出、じゃあじゃあぶりかと思った終演後もなんとか雨に合わずに行ってこられました。落語の神様が守ってくださったのかもしれませんね。

ロビーで椅子に腰かけて開演を待っているとき、「寄席にいらしたんですか」とプロのカメラマンに声を掛けられました。感じの良い男性と助手らしき女性、なんでも文菊師匠の写真を撮っているとかで、今度表参道で展覧会を開くので、ぜひどうぞとのこと。おしゃべりな私はついつい師匠の魅力を熱っぽく語ってしまいました。

そういえばいつも以上に師匠のきものが決まっていました。頭の剃り具合もあおあお・・・ちょっとは写真の写り具合を意識しての装いだったのかな・・

演目は「質屋蔵」と「淀五郎」、好きな演目ばかりだったので、本日も楽しく拝聴させていただきました。秋の独演会も楽しみです。

 

今日のきものは:

 

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今季初の単衣のきもの、雨が降るといけないので御召は避けて夏紬で、粋な落語に合わせて帯は私にしては粋な博多織で。

きもの:夏紬 おそらく塩沢、母のお下がりです

帯:手織り博多帯(井上久人作)

 

15日にも雨にもかかわらず横浜まで野暮用でお出かけ、この着物に帯だけ変えて。 紙布のおびです。やはり母のお下がり。

2019年5月 9日 (木)

五街道雲助一門会

2019-5-9-2_3  久しぶりに雲助一門会に行ってきました。以前はどちらかというと苦手意識が強かった雲助、何度か聴くうちになかなかいいんじゃない、と思うようになり、いつか試しに行ってみた一門会がとても面白く名手ぞろいだったことから今回も数多くの公演会からチョイス。あ、そうそういつものにぎわい座での公演です。

 

出演者は順番に

1.強情灸   蜃気楼龍玉

2.お見立て  五街道雲助

中入り後

3.化け物使い 桃月庵白酒     4.火焔太鼓   隅田川馬石(とり)

 

                

どれも面白かったですが、とりの馬石師匠の火焔太鼓は熱演でしたね、もちろん雲助師匠のお見立ても語り口がこの噺にぴったりで、ひきこまれました。この一門、すごい実力者ばかりのようです。いろいろある一門会の中でも秀逸、と思います!

 

今日のきものは:いつまでたっても地味で敬遠しがちな母譲りの泥藍大島。が、大島はこの時期にはぴったりの素材で気持ちよく着られました。

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 着物:泥藍大島 母譲りの60年物(有栖川紋)2_1

 帯:牡丹柄の染帯

 

 

 

      

2019年4月11日 (木)

さん喬独演会 at にぎわい座

D6697bf3d1c9071ec4211b2306102394_1自分が納得のいくまできっちりと噺す、というのがさん喬師匠のやり方、というわけでいつの間にか師匠の独演会の時は遅くなるのを覚悟で行くようになりました。おそらく聴きに来ている方々はみなその覚悟で来ているのだと思います。今までの経験では10時半過ぎても席を立つ人はいない、最後までじっくりと聴いて帰る、そういう独演会です。

演目は 1.お菊の皿 2.応挙の幽霊 3.牡丹燈記

師匠曰く、「夏以外の季節でも幽霊が出ないわけではないからいいでしょう」と。

この中では「牡丹燈記」が師匠の十八番。「牡丹灯籠」の名で有名な階段ものの原典版。中国のお話です。

以前一度聴いたことがあるのですが、より進化して怪しく美しく演じられていました。真夏に聴くとより迫力が増しすごみが感じられるかもしれません。

本日は9時半終了、師匠にしてはお早い店じまいでした。

 

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今日のきものは:なんと60年物の母から譲られた十日町紬(?)クエスチョンマークがつくのは確定診断ではないからです。

その道の専門の方々に伺ったのですが、ただしっかりした織の良い着物ということが分かっただけでした。おそらく十日町ではないか、というだけです。母からは白山紬と聞いていたのですが、今は白山は白地だけですので、どなたも否定、しかし60年前ならこんな紬もおられていたのではないかと私は思っています。張りのある、しわのよりにくい、お手入れが楽な着物です。

帯:おそらく初めてのコーディネイトです。陶絵模様の掬いの帯(まこと織物)

帯締めは綾竹組で。

 

2019年4月 7日 (日)

ピアノコンサートへ

2Photo_7 娘のお誘いで新進ピアニストのコンサートへ行ってきました。

会社の同僚の姪御さんで、海外でピアノの研鑚を積まれた女性ピアニスト酒井有彩さん、

今回CDデビューをされたので記念のコンサートということです。

銀座三越の裏手にある王子ホール、会場はほぼ満席です。

ドイツとフランスで勉強されたということで、演目は一部がドイツ、二部がフランスの作曲家の作品でした。

とても力強い演奏で、ときおり会場からブラボーと声がかかっていました。

 

音楽にはまったく素人の私ですので、技術的なことはわかりませんが、高度なテクニックを持った方だな、どちらかというとドイツ作品のほうがこの方にはあっているのではというのが率直な感想です。

久しぶりに音楽のシャワーを浴びて心地よい午後のひと時を持つことができました。

 

今日のきものは:最近は音楽会にしろ、歌舞伎にしろ普段着姿で楽しむ方が多いのですが、私は演奏者や出演者に敬意を表して昔ながらに身なりを整えていくことにしています。したがって今日も着物。

 

4屋内で撮ったので、照明の加減で色が少し変化していますが、薄紫の北斎の型紙を使った小紋です。

帯は唐花模様の染帯(東京手描き友禅作家 小倉隆さんの作品)

2019年3月11日 (月)

一朝・一之輔親子会

2019_3_11まあ、不思議でもなんでもないのですが、まったく芸風の違う師匠と弟子、そのどちらも魅力的な落語を語る一朝と一之輔、今月は権太楼の独演会を我慢してこちらを選択。一昨年以来ですが、聴くたびに一之輔の進歩が際立ちます。

2019_3_11_3前半の一之輔の「干物箱」、一朝の「包丁」は初めて。今回は弟子の一之輔が順番でトリをとるということで、師匠の一朝、のびのびやれるとか・・

二人の力が存分に発揮できたのは中入り後、一朝の「壷算」、これは今まで聴いた壺算のなかでも出色の出来、「花見の仇討」はいつもながら一之輔独特のバージョンで皆をひきつけます。年に何度も聴くわけではないので彼の進歩がかえってよくわかります。一之輔、以前より少~しあくがとれたかな、  

楽しい二時間でした。

今日のきものは:そろそろ今季はおしまいかなと思い久米島紬で。色が秋冬向きなので、帯で春の雰囲気を・・

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着物:久米島紬(母から譲り受けたもの)

帯:桜模様の染帯

2019年2月26日 (火)

二月大歌舞伎 夜の部

Photo12月に行ったばかりなので予定に入っていなかったのですが、また格安で一等席が手に入りましたので、歌舞伎座へ。

行く気がなかったのでよく見なかったのですが、ポスターを見ると出演者はそうそうたるメンバー。

一度は千秋楽を経験してみてもよいと思い、26日の最後も最後、夜の部です。

演目は

熊谷陣屋

2.當年祝春駒

3.名月八幡祭 

三代目松禄の父、辰之助追善供養公演ということです。

熊谷陣屋は近々では芝翫の襲名披露で拝見しましたが、吉右衛門の熊谷にはより寂びがあって心にしみるのは吉右衛門の年齢によるところも多いでしょう。

2.では松緑の長男、尾上左近の曾我五郎がはつらつとして立派でした。将来が楽しみですね。

3.では松緑の演技が光りました。玉三郎の美代吉は美しく、そして生きるための悪女ぶりが際たち、見ごたえがありました。

思いがけない楽しい一夜になりました。

今日のきものは:

2019_2_26着物は東京手描き友禅作家、小倉貞右さんの付け下げ、”江戸の祭り”山王日枝神社のお祭りを描いた作品です、丁度本日の祭りの演目につながっていてよかったです。

Img_0763帯はすっきりと白地の袋帯で。

2019年2月12日 (火)

1か月ぶりの外出はにぎわい座

2a4c7366529f6939aeeee6158ee51e19インフルエンザで体力が回復するまで自粛していた外出も一か月振りの落語鑑賞で解禁!雪がちょっと心配されていたのですが、なんとか着物でも外出できる状態になったので、晴れていつものように着物で落語鑑賞です

文菊さんの高座は夜の部ばかりでしたが、うまく祭日にはまってくれたせいか、今回は昼の部、いつも六分の入りだったお客様もお昼だと年配の方々が外出しやすいということもあってか、二階まで埋まる盛況でした。これを機会に文菊さんの良さがわかって夜の部の時もお客様がふえるといいですね。

今回の演目は

1.安兵衛狐 2.鹿政談 3.転宅の三題

    1、2とも知ってはいましたが、私にはあまりなじみのないお話。よく練れていて聞きごたえのある高座でしたが、やはりこのなかでは3の転宅が一番文菊さんらしい高座のようなきがしました。時には色気のある語り口、時にはすごみさえ感じさせる語り口と使い分け、それでいて品の良さが失われない江戸落語らしい高座でした。

今日のきものは:

Photo毎年一番寒いこの時期になると出番になる飯田紬、紬の王様、結城に勝るとも劣らない暖かさです。帯締め、帯揚げも同系色にして暖かさを感じさせるコーディネイトにしました。

着物:飯田紬 典型的な飯田格子のきものです。

帯:縞の紬の帯

2019年1月10日 (木)

初落語は市馬さん

2019_1_10今回は色ものはなく、前座を含めて落語5席、二つ目の市楽さんの何とも現代的な落語を聴いてから市馬さんの落語を聴くと、奇をてらわない流れるような上品な噺ぶりが引き立ちます(市楽さんを否定しているわけではありませんよ)

「かつぎや」、「普段の袴」、「宿屋の富」とも強烈なインパクトのある話振りではありませんが、落ちついた「江戸落語」を聴いているぞ、という感覚になる品の良い笑いをもたらす落語でした。

私は毎年お正月とお盆の季節の二回市馬落語を聴きに来ます。

ほっとやすらぐひと時を疲れた体に届けてくれるそんな落語だからです。

一時、落語協会の会長職になられた直後は多忙のためかかなりお疲れの様子で身体、大丈夫かな、と心配した時期もありましたが、すっかり元気になられ貫禄すらついてきたような気がします。

今年も爽やかな江戸落語を届けてほしいと思っています。

今日の着物は:本格的な冬の到来で冷たさを感じる日でしたので、紬の中でも暖かさの優等生、結城紬を着て行きました。そんなに生地が厚いわけでもないのにとても暖かい、さすが結城です。

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着物:結城紬(稲葉賀恵デザイン、奥順)

帯:日月紋袋帯(千切屋)

2018年12月19日 (水)

十二月大歌舞伎 Bプロ

018_12_19_001またまた優待券を手に入れたので、着物仲間の友人と先月から連続の歌舞伎見物に出かけてきました。その旨を電話で大阪の友人に話したら、「阿古屋」が是非観たい!どこの席でもいいから手に入る?」ということで、大阪から日帰りの歌舞伎見物と言う贅沢もなんのその、上京してきました。彼女の哲学は「とにかく元気なうちに色々経験したい、明日のことは分からない年になったから」、へそくりはぜ~んぶ使って死ぬつもりだそうです。

さて、今回の目玉「阿古屋」は今は玉三郎の独壇場、テレビの日本の芸能で拝見しましたが演技をしながら三つの楽器を弾きこなさなくてはならないというとてもハードルが高い役です。この役を若い人に伝えて行かなくてはという使命感から、今回中村児太郎中村梅枝の若手を抜擢しAプロの玉三郎の阿古屋と並んでBプロとしてこの二人が交代に演ずることになったのです。今回は私には馴染み深い児太郎を選んでみました。

児太郎の阿古屋は想像以上の出来で、若さのある等身大の阿古屋を熱演。24歳の児太郎があと20年もしたらどんない成熟した阿古屋を演ずるようになるか、楽しみですね。

あとの二演目は 1.あんまと泥棒

           2.傾城雪吉原

1.は中車が熱演、ちょっと落語的なおもしろさのあるお話

2.はただひたすら玉三郎の美しさに見惚れる、そんな踊りでした。

はるばる大阪から上京した友人も大満足、「またよろしくね!」の一言を残してトンボ帰りして行きました。

Photo今日の着物は:二年ほどご無沙汰していた無線友禅の付下げ、地色はブルーグレイ系で地味目ですが、模様の花がパッと華やかでとても映えます。

着物:無線友禅の付下げ(矢代仁)

帯:若松模様の袋帯(帯の岩田)

2018年12月15日 (土)

今年最後の権太楼独演会

Cec2be22ce46aa372545e2311578b9ff暮れはやっぱり権太楼、そう思わせる独演会でした。

1.うどん屋

2.文七元結

の二席、うどん屋は定番の流れでしたが、ともすれば灰汁の強い演じ方の多い噺を品をおとさないでさらっと嫌味なくやってくれました。

圧巻は文七元結、最高に熱の入った高座で、今年最後の独演会を締めくくってくれました。

もちろん拍手は鳴りやまず・・

そうそう、入門して丁度10年だと言うさん光さん、ずっと聴いてきていますが、「浮世床」、なかなかでした。

Photo今日の着物は:地味ですね~、でも似合うようになりました。母のお下がりです。帯は朝日チャリティで買った染帯、南の帯と着物の取り合わせです。

きもの:久米島紬

帯:紅型模様の染帯(丸山叡子作)

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