芸術・芸能

2018年9月 7日 (金)

年に一度のお楽しみー米團冶独演会

201897上方落語は少々灰汁の強い面もありますが、米團冶さんの落語は私には丁度良い笑い、

年に一度の上方の笑いを楽しんできました。

丁度北海道の地震で騒いでいるさなか、「前日まで関空の被害でマスコミが騒いでいたのが北海道の地震が起きた途端大阪方面の話は影が薄く・・でもまだ大阪も大変なんです。まん我の家なんか壁が倒れてきて大変だったらしいし、ライフラインだって完全ではないし・・」といった枕での話ですが、そういえば大阪も大変なんだ、とすぐに新しいことが起こると忘れる悪い癖のある人間である私は反省です。

そういう世の中の憂さを忘れて楽しむのが落語、いつも江戸落語では味わえない上方独特の雰囲気と噺をじっくりと楽しめた二時間でした。

毎年演目に‘米朝作‘が入るのもお楽しみのひとつ。今年は軽く「まめだ」でした。「まめだ」とは子狸の事、奇抜だけれど少しほろっとするなかなかの佳作でした。

メインは「愛宕山」、情景がありありと浮かぶ秀作でしたよ。

今日の着物は:まだまだ湿気も多く暑さの残る日でしたが、思い切って単衣で。いくら暑いと言っても9月、そろそろ秋の匂いをさせたくて・・

Photoきもの:母譲りの夏紬、おそらく塩沢です。

帯:越後紙布 藍染めの名古屋帯 これも母から

帯締めをこっくりした色の鳶色にして少し秋を感じるように・・

帯締め(冠 鳶色)

でも長襦袢は絽、半襟、帯揚げも絽、足袋に至っては麻!

あはは、まあいいか・・

2018年9月 3日 (月)

ウェルナー・ヒンク ヴァイオリンリサイタルat紀尾井ホール

2018_9_3_001台風がもうじきやってくる、じめじめした日でしたが、心安らぐひと時を持つことができた公演でした。

ヴァイオリンのリサイタルは初めての経験でしたので、どんなものかと興味津々でしたが、これが思った以上に素晴らしい。共演の佐田詠夢さんは孫のピアノの同門の大先輩。松崎伶子先生の秘蔵っ子だけあってとてもきれいな音で奏でる人。孫のあこがれの先輩です。

と言うわけで今回は娘一家に私が混じり、ヴァイオリンの世界では巨匠といわれるヒンク氏との共演を楽しみに出かけたわけです。

会場はほぼ満員、ご夫妻で来場されている品の良いご夫婦も多く見られたのが特徴でした。

曲目はモーツアルト:ヴァイオリンソナタ40番 シューベルト:ヴァイオリンソナティナ第2番

ドヴォルザーク:ヴァイオリンの為の4つのロマンティックな小品

ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番「春」そしてアンコールはモーツアルト アンダンテ

お孫ちゃんは最初から最後までしっかりと聞いていたようで、「えむちゃん、音が綺麗、ヴァイオリン素敵だった、何箇所か半音狂っていたところがあったけれど、まあね・・一番「春」がよかった」と感想。彼女はかなり耳が良いのでちょっとのミスも聴き分けてしまう。私など平凡な耳の人は全体を聴いて感想を言うだけだけれど、ちょっとのミスも聴き逃さない耳の良い人はある意味かわいそうかな・・

この件に関してソルフェージュを教えていただいている先生に伺ったら、「ピアノと違ってヴァイオリンは平均律ではないから、それはヒンクさんの表現の一つかもしれないよ」と言われていました。確かにそうかもしれませんね、ピアノだけでなく色々な楽器の音を聴いて勉強することが大切ですね。

この日はヒンク氏とピアノの共演をなさったことがある美智子皇后さまもご来賓。二階席からのご鑑賞だったのでご尊顔を拝することはできませんでしたが、えむさんのご両親、(お父様はさだまさしさん)、ご主人、恩師である松崎伶子先生などご招待の方々と共に鑑賞されたようです。

心楽しい一夜でした。

今日のきものは:こんな日も私はきものです。といってこんな時に着る洋服がないので、すべて着物で通します。会場で着物姿はもう一人いらしただけ・・洋服でのドレスアップが多かったですね。

Photo少し気分が落ち込んでいる今はぱっと目立つ装いは何となくしたくない、と言うわけで地味に夏塩沢。いや、たんに悉皆に出す着物を節約しているだけかな・・

きもの:夏塩沢 帯:紗の名古屋帯 帯締め:蘭菊

2018年8月15日 (水)

恒例 残暑見舞公演 

2018ポスターに爽やかな落語をお楽しみくださいとあるように市馬師匠の落語は実に爽やか、さらっと話すようで実は味わい深い、そんな落語です。

昨年の残暑見舞公演の日は土砂降り、着物は無理だと思い洋服で出かけたのですが、最寄りのバス停に行くまでにもう腰のあたりまでびしょびしょ、諦めて帰りました。そんなわけで一昨年以来の二年振りの残暑公演です。

今年の夏は炎暑ともいえる異常気象、外に出かける気になれず、家にこもりっきり。先月の権太楼独演会以来の着物でのおでかけになりました。久しぶりに楽しかった~

演目は懐かしや、何年振りかに聴く「佃祭り」と・・・・?

なんと珍しく後半の演目を忘れてしまいました!結構面白かったという印象は残っているのですが、全く出てこない。一緒に聴いた友人に電話で聴いてみたのですが、ご同様、彼女は前半の佃祭りも忘れいていたそうな・・

あ~あ年は取りたくないものです。が、私としては佃祭りだけで大満足。好きな演目なのですが、ここのところ聴く機会がなく、噺が始まったとき「あっ、佃祭りだ やった~」でした。

今日のきものは:先月の権太楼独演会以来の着物になります。まったく今夏は外出しなかったので、着物を着る機会もありませんでした。体調もはかばかしくなかったということもあります。            

Photo
いつもの年なら八月半ばを過ぎたらこういった白地の着物は少々うらぶれた感じがして着ないのですが、今年の夏はギンギンの炎暑、逆に涼しさを誘うこんな色しか着る気がしない、そんな異常な夏になりました。

きもの:八重山上布(母から譲られたものです 苧痲で織られているので、さすがに涼しい))

帯:これも母からのもの 羅風に織られた緑と黒地の個性的な帯です

2018年7月14日 (土)

猛暑の中を権太楼独演会へ

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あまりの灼熱地獄で行くの止めようかなあと思ったほどの暑い日、思い直して気分を立て直し、着物で行ってきました。着物の良いところは着るときはちょっと暑い様に思えますが、着てしまうと気分はしゃっきりするし、意外に風通しがよくて裾から入る風で涼しいことです。

開演前ロビーで待っていると洗いざらしの涼しそうなシャツを着たいがぐり頭のおじさんがそばを通って行きました。よくよく見たら、なんと権太楼師匠、ロビーで著書の販売でした。

落語家魂」という読売新聞で連載されたものに手を加えて出版されたものですが、面白そうなので購入、権ちゃんサイン入り、握手付きでした。(あっと言う間に読了、面白かった)

そして本日の演目は1.試し酒  2.居残り佐平次

試し酒は酒の酔い方がリアルに表現で来ていて、師匠は本当は大酒のみなのかな、と思わせるほどのうまさ、居残り佐平次は大ネタですが、何度も何度も演じその都度削ぎ、加え、練りを繰り返し完成度を上げてきた噺という感じがし、佐平次の小悪党ながら魅力ある人間像が鮮明に演じられていました

権太楼の魅力あふれる充実した独演会でした。

今日のきものは:前回の談春独演会の時洋服で行ったら売店のお姉さんから「あら、洋服ですか」と言われたので暑い日でしたが、頑張って着物で行きました。着てしまえばこちらのもの案外涼しく過ごせました。

Photo何年振りかで母のお下がりの夏塩沢を着てみました。かなり地味でもう少し後かなと思っていたものがやっと着ごろになったようです。

喜んでいいのか悪いのかは分かりませんが・・

着物:夏塩沢  帯:本羅織りの名古屋帯 帯締め:蘭菊

2018年7月 6日 (金)

何年ぶり? 立川談春独演会

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人気噺家でチケットは抽選、当たったためしがない私ですが、今回は珍しく当選!談春落語は5年ぶりくらいになります。

演目は1.九州吹き戻し 2.へっつい幽霊の二つ。

前者はネタおろしの時に同じにぎわい座で聴いたもの。師匠談志の得意ネタだそうです。その時はまだまだこなれていなくて、途中で寝てしまい、最後の落ちも覚えていない始末でしたが、5年の歳月で変わりました。もうすっかり談春落語として定着したようです。2.のへっつい幽霊は初めての演目ですが、初めてなのに通しで聴けてラッキーでした。1時間の長講でしたが、ぐいぐいと引っ張られ最後の落ちまで楽しく聴けました。

5年前と違って談志師匠から解き放たれた感じがしたのですが、どうでしょうか、その辺に談春落語の進歩の要因があるのかもしれません。

にぎわい座ではチケット抽選の演者ですが、今後も応募してみようかな、という気になる魅力ある高座でした。

今日は急ぎのため洋服で・・

いつもお茶を買う売店のおねえさんに「えっ!お着物ではないんですか?私洋服姿初めて見たような気がします」と言われてしまいました。実際にはたま~に洋服で行くことがあるのですが、着物姿の印象が強いのでしょうね。

2018年6月25日 (月)

六月大歌舞伎 - 夜の部

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午後の部の演目は 1.夏祭り浪花鑑

             2.巷談宵宮雨  の二つ、演目数が多くないのでじっくり楽しめるのがよいですね。

今回は大阪の友人が吉右衛門がご贔屓で是非観たいと言うことで急遽銀座にホテルをとって観劇することになりました。幸い新聞購読者優待券なるものが手に入り半額で1等席を手に入れることができた上に割り当てられた席が前から5列目。ラッキーでした。

両方とも殺しの場といわれる場面がある夏向きのお芝居でしたが、特に巷談宵宮雨の方は中村芝かん、松緑、の演技が素晴らしく怖さと滑稽さの混じった笑いのでる楽しいお芝居でした。はるばる大阪から出かけてきた友人も大満足の1日でした。

今日のきものは:久しぶりの楊柳の付下、派手にならないうちにどんどん着なくてはと思っています。今年はまだ大丈夫でした。

 

Photo着物:槇模様の楊柳の付下(小倉貞右作)

帯:絽綴れ(細見華岳作)

帯締め:冠組 木の葉(平田組紐)

2018年6月24日 (日)

映画 羊と鋼の森

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何年ぶりでしょうか、映画館に行って映画を観たいと思ったことは・・

ほんの二時間ばかりの映画のために主婦としてロスする時間は意外に多く、疲れるから止めようと思ってしまう。そのうちテレビでやるからその時に観ればいい。妹のように一人暮らしだと、食事の支度の心配をすることもなく、気が向いたらひょいと映画を観に出かける、いつも羨ましいと思ってしまう。

今回は娘たち夫婦と孫も乗り気で一緒にでかけようということになり、本当に久しぶりにみなとみらいの映画館まで出かけてきました。

孫がピアノをかなり熱心にやっているせいで、ピアノ関係の書物に興味をもつようになり、「蜜蜂と遠雷」に続き、調律師の世界ものぞいてみたいと思い原作本を読んで感動したことがきっかけです。

良くできた映画だと思います。配役も原作のイメージとうまくかさなり、本の中では想像するだけだった森のイメージも素晴らしく、若い調律師が人間としても調律師としても成長していく姿を的確に描いていました。

涙もろい私は心に共鳴する場面があると涙となってその気持ちが表れてしまうのですが、その回数の多かったこと!ピアノに縁のない方もきっと感動する映画だと思いますよ。

2018年6月14日 (木)

初新派 ー 黒蜥蝪

Photo優待券を頂いたので、一度体験してみたいと思っていた新派を観に友人を誘っていってきました。

といっても新派新派した演目ではなく江戸川乱歩原作の黒とかげ、今回は新しく新派に入団された河合菊之丞さんと喜多村緑郎さんというもと歌舞伎俳優のお二人が主演。

三越劇場は初めてですが、こじんまりしたレトロ感覚の作りでこういったお芝居にはぴったりでしょう。

自分でお席は選べませんでしたので、2列3番と言うかぶりつき、といっても一列目はありませんでしたので実際には最前列、俳優さんや舞台上がリアルに見える臨場感はんぱないお席でした。たまにはこういう体験もいいですね。

お芝居はというと前半はちょっと勢いがなかったのですが、休憩をはさんだ後半から一挙にテンションが上がり、終幕まで目が離せない展開になりました。

次は新派らしい日本調の古典を拝見するのもいいかもしれません。

それにしても二人とも方向音痴のおのぼりさん、帰りは三越から日本橋高島屋へ行く道に迷い、高島屋から地下鉄に行く道に迷った挙句、東京駅へ。年はとりたくないものです・・・・

今日の着物は:前回と同じ波模様の単衣の付下げ小紋、観音紗より華やかな秋草模様の絽綴れに替えました。お孫ちゃんのアドバイスです。

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2018年5月15日 (火)

うまいね、文菊さん

2018_5_15相変わらずくたくたになった状態でにぎわい座へ出かけるので、本当に申し訳ないけれど前座さんのお噺はいつも半分夢の中。

そんな状態でも目が覚めるような噺を聴かせてくれるようになれば自然に寝ていられなくなる、そう思って精進してくださいませ。

ほぼ一年振りだと思いますが、文菊さん、やっぱりすごい!まだお若そうなのに、貫禄はあるし、粋で品が良い。出囃子にのって出てくる姿もさまになっている。こういう出方をする演者は今まででは市馬さんしか知りません。伝統をしっかり受け継いで古典を追求していこうという姿勢は私の好みにあっています。

演目は「あくび指南」、「火焔太鼓」、「百川」の三席。全部良かったけれど勢いに乗ってきた「百川」が特に良かった。昨年初めて聴いた時の「らくだ」のインパクトが凄かったのですが、こういった滑稽ものもまた味がありました。

初めて聴いた友人が「すごくよかった、これからいつも聴きにこよう」と言っていました。またおっかけが一人増えましたね。そんなに遠くなく、にぎわい座の二階まで埋められるようになると思いますよ。

今日のきものは:少し暑さが引いたかと思い、再び袷に戻りました。といっても袷の中では一番涼しい大島です。久しぶりに今の季節の花、紫陽花模様の帯を合せてみました。

Photoきもの:泥藍大島 母からのお下がりです。もう60年以上前の母が30代のころの着物ですが、色あせていません。大島は息が長いですね。

帯:薄香地に紫陽花模様の染帯 出番が少ないのは季節のタイミングと少し地が厚いので、もったりして暑苦しく、避けてしまいます。芯をもっと薄いものに替えて軽やかにすると良いのかもしれません。

2018年4月28日 (土)

上品会と雅楽鑑賞

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毎年恒例のきもの展示会上品会が芝の増上寺で開催されました。今年も早々に内覧会で作品を拝見していますので、今回の主目的は始めて体験の雅楽の演奏。

以前から東儀秀樹さんには関心がありましたので、たのしみにしておりました。

ホールでは東儀さんが越天楽を笙で演奏しながらの登場です。他の楽器の演奏は音で流し、合奏形態をとっての演奏です。

なんでもいわゆる雅楽だけでなく、今や小学校の音楽教育からはずされつつある日本の唱歌の演奏を試みたり、オリジナル曲を演奏したりと雅楽のみならず幅広い音楽を追求していこうと精力的に活動をされている様子。

しちりきという小さな笛や龍笛の紹介もあり初めて雅楽に接する初心者にもなじみやすい演奏でした。

演奏の後は記念の写真を皆さんと一緒にパチリ、良い思い出になることでしょう。

今日のきものは:友人が猪・鹿・蝶の連作のひとつ猪の帯で来ると言うので、私もそれにあわせて牡丹と蝶の掬いの帯で。着物は今年は登場の機会の多い白大島。帯締めだけは変えて西大寺組で。

PhotoPhoto_2右は友人の帯、今回は法事があるため欠席だったもう一人が鹿の帯を作っています。三そろいにならなくてちょっと残念でした。

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