芸術・芸能

2019年11月15日 (金)

オグリ 猿之助バージョン

Photo_20191118085401 二か月も前から先行販売で座席をゲットし、楽しみにしていたスーパー歌舞伎Ⅱ、小栗判官は猿之助です。「ワンピース」のとき猿之助さんが事故で大けがをされ彼のルフィを観ることができず、またその後の復活が素晴らしいと聞いていたので、今回はぜひ彼の小栗判官が観てみたかったのです。

エンターテイメントしては素晴らしい演出で、鏡を使って劇場に奥行きを見せ、映像を駆使した演出はまPhoto_20191118110701さに新歌舞伎、古典歌舞伎を見慣れた私でも何の違和感もなく次々に出される驚くような演出にただただ、驚嘆して舞台を眺めていました。

いつものようにイヤホンガイドが必要かなと思って受付で尋ねたのですが、「とても分かりやすくできていますので、今回は必要ありません」という返事。なるほどなるほどテーマも筋も非常にわかりやすくできており、演出の見事さが伝わってくる作品でした。(右の写真は開演前の舞台の様子、背景に鏡が使ってあるので劇場がとても広く見えます)

最後のリストバンドを使っての”歓喜の舞”は大盛り上がり、日ごろの憂さを晴らすにはもってこいの楽しい観劇となりました。

そうそう”金坊”役で出演の市川右近ちゃん、本当にかわいらしい声でかわいらしい演技、ほっぺをぷにゅぷにゅしたくなるようなかわいさです!

 

今日のきものは:今日の気分はお祭り気分、ちょっと遊び心のある祭り模様の付け下げを着ていきました。友人二人もおしゃれな付け下げで。

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きもの:東京手描友禅 江戸の祭り(小倉貞右作)

帯:波模様の白地袋帯

帯締め:片面亀甲(平田組紐)

2019年10月22日 (火)

映画 蜜蜂と遠雷

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大規模な映画館ではありませんでしたが、ほぼ満員、観客はまことにお行儀がよく、がさごそと音を立てる人はいません。皆映画というより音楽を聴きに来ているという感じです。小説の「蜜蜂と遠雷」が素晴らしく、本のなかから音が響いてくるような、私のような音楽の素人にもこの音を生で聴いてみたいと思わせる作品でしたので、映画化されると聞いた時から公開を楽しみにしていました。

当日はピアノはもう一歩だけれど耳だけは抜群の孫と二人で出かけました。4人を演じた役者の大変さはさることながら、それぞれの個性に合わせて弾かなくてはならない、4人のピアニストはさぞたいへんだったことでしょう。正直、マサルや亜夜の演奏はおそらくですが、ピアニストの方々の個性そのものを出してめいっぱい弾いても良かったと思いますが、難しいのは明石と塵の演奏ではなかったでしょうか。

塵は人によってとても評価が分かれる演奏ということで、天才的な輝きが求められると思いますが、素人の私にはとても優等生的な演奏に聞こえ、意外感がありませんでした。誤解をされると困るのですがこれは決してピアニストが下手だということではありません。

そして、生活者としての音楽を目指す明石の演奏はやはり受賞したという「春と修羅」の演奏を前面に出して聴かせてほしかった。”生活者としての音楽”に一番惹かれた孫が「明石を主人公にしたスピン オフ映画を作ってくれたらいいのにね。というのには私も同感です。

映画としては ★★★★☆ 80点というところでしょうか。

2019年9月18日 (水)

吉右衛門不在の秀山祭でしたが・・

2019-9   大阪の友人が吉右衛門ファンでどうしても一度観たいということで、今年の秀山祭のチケットを取りました。18日の夜の部、席もなかなかよく、七列目の中央近く、演目は寺子屋、幸四郎の勧進帳、松浦の太鼓、寺子屋で吉右衛門の松王丸が観られると張り切っていた友人、東京について初めて16日から高熱のため休演だと知り大いにがっかり・・

それでも芸達者がそろう秀山祭、松王丸は松緑が代役で演じて、吉右衛門のようにはいきませんがなかなかの熱演、義理と親の心情のはざまでゆれる難しい役どころをしっかりと演じていました。突然の代役でさぞ大変だったことでしょう、なんでも松王丸は二度目とのことですが、一度の経験で急な代役をこれだけこなせるとはたいしたものです。このような経験を経て役者は成長していくのでしょうね。

そして、勧進帳が素晴らしくよかった!幸四郎も昼の部の沼津で吉右衛門の代役を務め(これは初役だそうです)、膨大なセリフを一夜にして覚え演じきったのはすごいことです。そして夜の部では義経を思う心情と弁慶の人間の大きさを見事に演じ、最後には幸四郎弁慶そのものが大きく見えた秀逸な舞台になりました。思うことは同じ、隣の席の友人も「幸四郎が大きく見えた、役者が大きく見えるときは出来が良かったということよね」と感激していました。「吉右衛門は観られなかったけれど、こんな素晴らしい弁慶を観られたから今回は満足」と大阪に帰っていきました。

 

今日のきものは:ここしばらく体調がはかばかしくなく、着物を着るにも身が入りません、といって怠けていてはどんどん老いるばかり、ということで、単衣の付け下げ、昨年白すぎて着られなかったものを染め変えたものです。今度は少し地味になったかな、というところ。

2019918 コーディネイトがもうひとつしっくりこなくて来年着るときは練り直しです。

着物:波模様の付け下げ 

帯:九月も半ばすぎたので、つづれの帯で、(つづれの帯 ベルリンの花 石川つづれ)

 

2019年9月 6日 (金)

還暦おめでとうございます!

 2019-9-6_20190910090401  いやはや楽しい独演会でした。一年ぶりの桂米團治独演会、年に一度のこの会を楽しみにしているのですが、若手と思っていた米團治師匠もなんと今年還暦だとか、二席目のとき、「実は還暦で7月まで方々を廻っていたのですが、ここではまだ披露してないから」ということで、羽織袴の正装で登場、羽織は黒地に束熨斗(”つかねのし”と読むそうです)が大きく背に描かれたちょっと愛嬌のあるデザイン、上方落語の遊び心満載のいでたちで会場をわかせました。本日の本命、質屋蔵をとりに京の茶漬蛸芝居の三席を熱演。

 

この三席の中で聴いたことがあるのは質屋蔵のみ、あとの二席は初です。囃子が入り、大きな振りが入り、なんともにぎやかな話しぶり、こういったところが上方落語の特徴であり、江戸落語にない面白みかもしれません。

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さすがに米朝のご子息、毎年聴くたびに精進の後がみられ次にお会いするのが楽しみなる落語会です。

「横浜大好き」のよいしょも健在です。

 

 

今日のきものは:九月に入ってもまだまだ猛暑健在、台風が近づいているせいか、湿気も半端ではありません。今季最後の薄物と決め、琉球上布での外出です。

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紗の帯にしようかと迷った挙句、前回締めた変わり絽の帯で、模様が初夏のように見えますが、青紅葉が一枚描いてあるので、よしとしました。庭のもみじもまだまだ青いですからね。

地色は白地に見えますが薄いグレー地です。



2019年8月17日 (土)

熱気ムンムン


2019-8-17台風が暑さも持って行ってくれるというのはどうやら甘い考えで、お天気は良くなりましたが、暑さだけが残った残暑ありありの夕、7月に続いての談春独演会に出かけてきました。昨夏あたりから夏の健康に頓に自信がなくなった私ですが、「えい、やっ!」と着物に着替え、にぎわい座に向かいました。なんだか出陣に似た悲壮感さえ感じられる酷暑の外出です。

今日は昼夜二回公演だったようで、五時過ぎについたころが昼の部の退け時。2階のロビーで待っていると、階段を下りてくるお客様の姿が見えるのですが、皆さん満足気ですっかり外の暑さも忘れた様子。

師匠によるとなんでも喉の調子が変で、痛くはないのだが、声をだしていると喉がもそもそするのとか、家でもそんな症状を訴える人がいましたから、やはり夏風邪の一種ではないでしょうか。そんな中、昼の部、夜の部合わせて5時間もしゃべりっぱなしの落語家という職業も大変なお仕事で、さぞ今夜はお疲れでしょうとお気の毒になります。

さて演目は

1.三軒長屋 2.藪入りのニ題 三軒長屋は中入り後にもつながる長講。この噺で上下に分かれるほどの長講は聴いたことがなく、びっくり、藪入りはその分短く、それでも噺の肝はきっちりと入った聴きごたえのあるものになっていました。さすがに実力者です。辛口の枕は今回も健在。

 

 

今日のきものは:ムンムンする暑い日だったので、なるべく見た目が涼しそうな物ををいうことで、今夏二度目の明石縮

2019-8-17_20190818122401 きもの:明石縮   帯:櫛織名古屋帯 櫛織は本来は単衣のものらしいのですが、ここまで薄く透けているなら真夏も大丈夫だと勝手に決めてこの着物の定番コーディネイトにしています(母のお下がり 帯屋捨松)

 

 

 

 

2019年8月15日 (木)

爽やかな落語健在!

2019-8-15会場中に力強い拍手が本日の落語同様心地よく鳴り響きました。本日の大ネタ、”御神酒徳利”のサゲが語られ、師匠が深々と頭を下げたその時のことです。

毎年8月15日終戦の日に行われる柳亭市馬師匠の残暑見舞い公演、台風10号の影響で不安定なお天気にもかかわらず、完売の会場はほとんど空席が見当たらない盛況でした。

演目は七段目御神酒徳利の二題、七段目は私の大好きな演目で、歌舞伎好きの道楽若旦那と小僧定吉の歌舞伎振りで笑わせる滑稽ものですが、この歌舞伎振りが市馬師匠は抜群のうまさ、何度も聴いた話ですが、今回も最後まで抱腹絶倒でした。前座ではちょっと居眠りした私ですが、師匠の噺では寝ている暇などありません。

そして本日の本命、御神酒徳利、これは以前神奈川の段まで市馬師匠で聴いたことがありますが、大坂まで行く通しは初めてです。とても長い噺なのですが、最後までぐいぐいと引っ張っていく力量はさすがで、冒頭の拍手につながるのです。

台風の影響で帰りはちょっと雨に遭いましたが、なんのなんのこんな楽しいひと時を送れるのなら雨にあうなどたいしたことではありません。夏バテの体に元気をくれた独演会でした。

 

今日のきものは:

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5年ぶりに箪笥から出てきた母譲りの宮古上布、黒に近い紺なので、かなり地味。さすがに五年の歳月はわたしとの相性をよくしてくれたようで、なかなか似合うよと孫が褒めてくれました。少々箪笥のにおいが染みついていたので、一週間ほど干す羽目になりました。

着物:宮古上布(母のおさがり)

帯:羅織の名古屋帯 真夏にぴったりの涼しい装いです。2019-8-15_20190817093501

 

 

 

2019年7月29日 (月)

35年ぶりのコンサート

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長男から「小学校の恩師k先生から7月29日に35年ぶりのコンサ―トをやるから、とお誘いがあったけれどメンバーの三人ともうちに縁がある先生だから行く?」と誘われ娘と二人最寄りの駅近くにあるライブハウスまで出かけてきました。

長男の二年生の時の担任は今は故郷大分県日田市在住、あとのお二人は長女の一年生の担任、次男が二年生の時の担任です。三人ともとても研究熱心で子供好きな方々で学校でも人気のあった先生方でした。

当時新卒ピカピカだった方たちも今はもう六十代、校長職を務められたり、横浜市算数教育研究会の会長職を務められたり、体育で活躍されたりとそれぞれが立派に教職を務められた方たちばかりです。

私は今回が初めてですが、三人がS吉小学校在職中の若き頃には三度近くの会館でコンサートを開催されたことがあり、その最後のコンサートから数えて35年目の復活コンサートということです。

会場には当時の卒業生や父母が集まり30年以上前に戻った懐かしい時間を共有できました。

それにしても先生方すごいですね、40年近く前の生徒の名前と顔をしっかり覚えていらして、お声をかけたとたん、「アッ、Mちゃん!」とか、「おっ、I君のおかあさん!」とか、覚えていてくださるということはとてもうれしいことですね。

また元気なうちにこんな機会があるといいなと思っています。

 

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昨年H先生が出版された「和算とクイズ」という本を卒業生全員にプレゼントしていただきました。算数苦手な私ですが頑張って読んでみようと思っています。

ありがとうございました。

2019年7月13日 (土)

お元気そうでなによりー権太楼独演会

 2019-7-13  権太楼師匠に会うのはずいぶん久しぶりのような気がして調べてみましたら、昨年の12月以来でした、相変わらずお元気で安心しました。なにせ年を重ねるごとに周りで病む人が多くなり、半年もあわないと次にあったとき杖を持っていたということも少なくなく、変わらない姿を見ると安心するようになったのです。複数の病気をお持ちの師匠が元気でいてくださることは私には本当にはげみになっています。

さて、相変わらずの盛況の独演会、本日の演目は.

1.青菜  2.ねずみ穴 の2題。

「人間というものは本当に勝手なもので、暑ければ暑いと文句を言い、今年のように気温が低くて雨が多ければ、夏らしくない、と文句を垂れる、青菜はこんな涼しいときにやる演目ではないけれど」で始まった青菜でしたが、これが実に面白い、抱腹絶倒のおもしろさ。会場中が沸きに沸いて十分に空気が熱くなりました。

2.そして本日の本命〝ねずみ穴”は以前一度聴いたことがありますが、だいぶそのときより色付けされており、話に深みが出ていたような気がします。熱演中の熱演、終わった時の力のこもった拍手を聴いても皆が大満足したということがわかります。やはり権太楼師匠はすごいです。師匠、あとでお疲れがでませんように!

 

本日のきものは:曇り空の夏とは思えない日でしたが、きものは季節柄薄物ということになりますね。その代わりいつもの年は暑くて締められない絽の染帯が先週のめだか模様の染帯に引き続き7月に初めて締められました。したがって初コーディネイトです。

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きもの:明石縮 とても軽く涼しい着物です

帯:茶紫地の花火模様の染帯 隅田の花火だそうです

 

 

 

                        

                                                     

 

2019年7月 5日 (金)

抽選、2公演とも当たっちゃったので・・

どうせ当たらないだろうと気楽な気持ちで応募したら、当たっちゃいました、それも7月、8月の2公演とも・・立川談春の独演会です。

にぎわい座ではあまりの人気で発売時混雑するのを避けるため人気落語家である談春師匠の独演会はすべて抽選になりました。(プレイガイドでも売り出すようですが)

チケット売り場のお姉さまから「籤運いいんですねえ!あやかりたい」とうらやましがられました。席も二回とも一番前のあ列。

なんのコネもありません、正真正銘のくじ引きです。というわけで昨年夏以来の談春独演会にいってまいりました。(昨夏もあたったんですよ~)

今年は今月から12月まで毎月あるようですが、くじに当選しないといけませんから、9月以降の予定は立てられません。

 一番前だったので、師匠のお顔もよく見えます。テレビで拝見するのと変わりませんね、印象的だったのは着物が小千谷縮だったこと、

着物好きにはたまらない夏の麻のきものです。落語は着物が定番ですが、夏でも柔らか物の絽がほとんどで、こういったしゃれものはあまり見かけません。さすが露出の多い談春師匠、着るものもあか抜けています。

 夏を意識してか今回はおばけや怪談物で噺を統一。

 1.ろくろ首 2.お化け長屋 3.豊志賀の死 1.2、の滑稽もので笑わせ、中入り後はたっぷりと怖~い怨念漂う怪談物。九時半まで延長の熱演でした。江戸落語というより現代感覚あふれる話しぶり、立川流ですね。8月はどんな噺を聴けるのか楽しみです。

 

今日のきものは:会場を見渡したところ、着物姿はいないようで・・今年は特ににぎわい座でも着物をみかけることが少ないようです。

 

2019-7-5

昨年は一度も着なかった母譲りの琉球絣、年を重ねたらよく似合うようになりました。

比較的温度が低かったので、いつもの年ならば6月しか締めない変わり絽の染帯で。

初めてのコーディネイトです。

着物:琉球絣 帯:めだか模様の絽の染帯 帯締め:蘭菊(平田組紐)

2019年6月22日 (土)

第37回 すずよ会

2019-6-22

今年も年に一度の松﨑伶子先生門下生による発表会、すずよ会が府中のバルトホールで開かれました。会場をとるのはとても大変なようで、毎年苦労なさっているようです。昨年の千葉から今回は府中へとあちこち移動するのはそのためです。

孫のAちゃんが今回弾かせていただいたのは三曲、

1.シンホニア 第6番 BWV.792 Edur                    J.S. バッハ

2.ワルツ   Op.69-2               ショパン

3.前奏曲集  第1巻  「亜麻色の髪の乙女」    ドビュッシー

終演後先生に感想をお聞きしたら、「今日は音楽的に弾けたわね。あなたは普段はぼーっとしているみたいだけど、いざとなると覚醒するからすごい」といわれたとか・・

おやおや、普段から覚醒していてくださいね。とにかく楽しく、また先輩方の美しい音楽を一日堪能できてよい勉強になったことだと思います。

来年は6月28日、立川だそうです。

 

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開演前にロビーで。松﨑先生は定年後平成音楽大学のピアノ科主任教授をなさっているので、大学の学長さんからお祝いの花が届いていました。美しい花の前で孫のAちゃんと。

今日は着物という気分にならなくて洋装で。

 

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