芸術・芸能

2019年1月10日 (木)

初落語は市馬さん

2019_1_10今回は色ものはなく、前座を含めて落語5席、二つ目の市楽さんの何とも現代的な落語を聴いてから市馬さんの落語を聴くと、奇をてらわない流れるような上品な噺ぶりが引き立ちます(市楽さんを否定しているわけではありませんよ)

「かつぎや」、「普段の袴」、「宿屋の富」とも強烈なインパクトのある話振りではありませんが、落ちついた「江戸落語」を聴いているぞ、という感覚になる品の良い笑いをもたらす落語でした。

私は毎年お正月とお盆の季節の二回市馬落語を聴きに来ます。

ほっとやすらぐひと時を疲れた体に届けてくれるそんな落語だからです。

一時、落語協会の会長職になられた直後は多忙のためかかなりお疲れの様子で身体、大丈夫かな、と心配した時期もありましたが、すっかり元気になられ貫禄すらついてきたような気がします。

今年も爽やかな江戸落語を届けてほしいと思っています。

今日の着物は:本格的な冬の到来で冷たさを感じる日でしたので、紬の中でも暖かさの優等生、結城紬を着て行きました。そんなに生地が厚いわけでもないのにとても暖かい、さすが結城です。

10

着物:結城紬(稲葉賀恵デザイン、奥順)

帯:日月紋袋帯(千切屋)

2018年12月19日 (水)

十二月大歌舞伎 Bプロ

018_12_19_001またまた優待券を手に入れたので、着物仲間の友人と先月から連続の歌舞伎見物に出かけてきました。その旨を電話で大阪の友人に話したら、「阿古屋」が是非観たい!どこの席でもいいから手に入る?」ということで、大阪から日帰りの歌舞伎見物と言う贅沢もなんのその、上京してきました。彼女の哲学は「とにかく元気なうちに色々経験したい、明日のことは分からない年になったから」、へそくりはぜ~んぶ使って死ぬつもりだそうです。

さて、今回の目玉「阿古屋」は今は玉三郎の独壇場、テレビの日本の芸能で拝見しましたが演技をしながら三つの楽器を弾きこなさなくてはならないというとてもハードルが高い役です。この役を若い人に伝えて行かなくてはという使命感から、今回中村児太郎中村梅枝の若手を抜擢しAプロの玉三郎の阿古屋と並んでBプロとしてこの二人が交代に演ずることになったのです。今回は私には馴染み深い児太郎を選んでみました。

児太郎の阿古屋は想像以上の出来で、若さのある等身大の阿古屋を熱演。24歳の児太郎があと20年もしたらどんない成熟した阿古屋を演ずるようになるか、楽しみですね。

あとの二演目は 1.あんまと泥棒

           2.傾城雪吉原

1.は中車が熱演、ちょっと落語的なおもしろさのあるお話

2.はただひたすら玉三郎の美しさに見惚れる、そんな踊りでした。

はるばる大阪から上京した友人も大満足、「またよろしくね!」の一言を残してトンボ帰りして行きました。

Photo今日の着物は:二年ほどご無沙汰していた無線友禅の付下げ、地色はブルーグレイ系で地味目ですが、模様の花がパッと華やかでとても映えます。

着物:無線友禅の付下げ(矢代仁)

帯:若松模様の袋帯(帯の岩田)

2018年12月15日 (土)

今年最後の権太楼独演会

Cec2be22ce46aa372545e2311578b9ff暮れはやっぱり権太楼、そう思わせる独演会でした。

1.うどん屋

2.文七元結

の二席、うどん屋は定番の流れでしたが、ともすれば灰汁の強い演じ方の多い噺を品をおとさないでさらっと嫌味なくやってくれました。

圧巻は文七元結、最高に熱の入った高座で、今年最後の独演会を締めくくってくれました。

もちろん拍手は鳴りやまず・・

そうそう、入門して丁度10年だと言うさん光さん、ずっと聴いてきていますが、「浮世床」、なかなかでした。

Photo今日の着物は:地味ですね~、でも似合うようになりました。母のお下がりです。帯は朝日チャリティで買った染帯、南の帯と着物の取り合わせです。

きもの:久米島紬

帯:紅型模様の染帯(丸山叡子作)

続きを読む "今年最後の権太楼独演会" »

2018年12月 9日 (日)

林家たい平独演会 at にぎわい座

2018_12_9しばらくご無沙汰していたたい平独演会、お孫ちゃんがファンなので、久しぶりに二人で覗いてきました。

相変わらずの大盛況、お孫ちゃんも「たい平さんって人気あるんだねえ」とびっくりした様子。

新作二題と古典一題の三題、

「青菜」と題した新作二題はどう考えてももう一つで、会場から笑い声は時々聞こえてはいましたが、納得のいく笑いではなかったような気がします。

そして、古典は暮れの定番の大作「芝浜」、たい平さんの芝浜はおかみさんがあくまで可愛い女房ですが、私の好みは強い女房、それでも以前聴いた時より力量は増し、かなりの名演になっていました。でも正直言うと「芝浜」は私の好みの噺ではないのです。

次の機会は私好みの噺が聴いてみたいですね。

002_2今日のきものは:これも本当に久しぶりに着る母から譲られた御召、かなり地厚なので胴抜き仕立てにしていますが、この時期でも十分に暖かい着物です。織り元の「矢代仁」さんではスペシャル風通御召と言っているのだそうです。

きもの:風通御召 帯:がまずみ模様の染帯

帯締め:御岳組(平田組紐)

Photo

右は前日8日に呉服千秋楽といって暮れの特選呉服販売会に行った時の装いです。最近二枚も長襦袢を駄目にしてしまったので、急遽、一枚ゲットしてきました。長襦袢は何といっても下着で消耗品、ときどき補充が必要なようです。

きもの:織疋田の風通御召に、綴れの名古屋帯(ベルリンの花という名がついています)

きもの:風通御召(矢代仁) 帯:綴名古屋帯

続きを読む "林家たい平独演会 at にぎわい座" »

2018年11月17日 (土)

犬神家の一族  新派公演

Photo毎年恒例、妹の招待での演劇鑑賞。今年は新橋演舞場で。

六月に三越劇場で観た”黒とかげ”がもうひとつだったので今回も余り期待せず出かけたのですが、劇の構成、舞台演出がとてもよく、原作を読んだことのない人でもわかりやすく仕立てられていました。この作品は随分前に読んでいたのですが、さすがに細部までは覚えておらず、演出によって随分助けられました。

推理物であり、あくまでこの作品は娯楽劇なのですが、底に流れているものは反戦であり、平和であるので、誰にも理解しやすい劇に仕上がっていました。

三時間退屈することなく、楽しむことができました。

Photo_2今日の着物は:歌舞伎座の時より少し軽めに。

訪問着ですが、紬なので堅苦しさがありません。

きもの:紬訪問着(山岸幸一作 ”紅想い”)

帯:紬地掬袋帯(輪の集い まこと織物)

11月ですが紬の着物は暖かく、コートはいりませんでした。

2018年11月15日 (木)

今日も長講でした!

Photo_3毎回楽しみにしている柳家さん喬独演会、

今回のテーマは親・子

1.初天神

2.薮入り

3.片棒

4.福禄寿(圓朝作)

のたっぷり4席、

1~3までは他の演者でも何度も聴いた噺。それぞれ面白みがあったのですが、一番さん喬らしいと思ったのは4の”福禄寿”、親子の間柄でも実の息子となさぬ仲の息子では特に母親との関係性が違ってくるもの。出来の良い他腹の息子、出来の悪い実の息子、その間で揺れる母親の姿をよく描き出していました。

相変わらず帰宅は遅くなりましたが、懲りずにまた聴きに行くつもりです。

Photo_2今日の着物は:

着物:琉球紬 帯:ワイン地の掬名古屋帯

定番の装いで安心して着られます。

2018年11月11日 (日)

創明会展へ

Photo昔仕事仲間だったKさんから絵画展のご案内を頂いたので、行ってきました。

菱沼明子先生と言う日本画の先生に師事されているお弟子さんのグループの名が創明会。

Kさんは植物を描くことがお得意で、年賀状にはいつも素敵な絵を描いて送ってくださいます。今回は彼女には珍しく風景画も出品されており、その優しい筆致にはお人柄が良く表れていると感嘆致しました。

ほっと心が安らぐひと時でした。

Photo今日の着物は:やっと本格的な秋になり、袷を楽しむ季節になりました。

今日は母のお下がりセットで・・

着物:染紬の小紋 

帯:橘模様の織名古屋帯

帯締めは珍しく内記

2018年11月 6日 (火)

吉例顔見世大歌舞伎  夜の部

Photo_2年に三度は行きたいと思って計画している歌舞伎鑑賞、今秋は歌舞伎座の顔見世大歌舞伎夜の部、ご贔屓の猿之助が出ます。

演目は

.楼門五三桐(さんもんごさんのきり)

2.文売り(ふみうり)

3.隅田川続俤(すみだがわごにちのおもかげ)法界坊

1.はご存じ石川五右衛門の絶景かな、絶景かなでつとに有名、大御所 吉右衛門と菊五郎の冠緑の見せ場。

2.は少しふっくらなさったかな、と思える雀右衛門の踊り、

3.そしてお目当ての猿之助初役の法界坊、これはよかったですね。小悪党というよりもう殺人もいとわない十分立派な悪党の生臭坊主法界坊、切れの良い演技で初役とは思えませんでした。ほんの一年前あれほどのけがをしたにもかかわらず、腕の動きも綺麗でイヤホンガイドでも言っていましたが、これほどの動きは相当踊りの素養がなければできないとのこと。周りを固める役者もワンピースでおなじみの若者たち、それと中村歌六の男らしい魅力も見逃せません。

そうそう、清元栄寿太夫として歌舞伎座デビューした尾上右近の姿により美しさがましていたのには驚きでした。

、子供の頃祖母から、「そんなむさくるしい頭をしているのは法界坊みたいだ」とたしなめられていましたが、なるほどなるほど法界坊はなんともむさくるしい、おばあちゃん、やっと意味が分かりましたよ。

Photo_4今日の着物は:友達二人と示し合わせて、今日はちょっと華やかに。

桐の花模様の付下げは演目楼門五三桐に呼応していて偶然ですがグッドチョイスでした。

きもの:桐模様の付下げ(東京手描き友禅 小倉貞右作)

帯:松葉青海模様の袋帯(帯の岩田)

2018年10月11日 (木)

きょうは文菊さん

2018_10_11少し蒸し暑かったのですが、空気はやはり秋、そろそろ本格的な芸術の秋と言えそうです。

今日は近頃とみにご贔屓になった、古今亭文菊師匠の独演会。にぎわい座のチケット売り場のおじさまによれば、女性に人気だそうです。そういえば見渡したところ中年以降の女性が多い、江戸の粋を身につけた古典的ともいえる雰囲気の文菊師匠は女性好みと言えるかもしれません。

入りは6から7分、もう少し人気が出てもいい実力者だと私はおもうのですが、横浜ではまだ余りブレイクしていないようで残念です。

演目は「七段目」と「井戸の茶碗」、歌舞伎ぶりの良い七段目、人間の使い分けがうまい井戸の茶碗、どちらも名演で疲れも忘れて聴き入りました。細くて華奢な身体の割に出る声は男っぽい、そんなところも魅力の一つかもしれません。和服姿もなかなかで、センスもよく、着物好きとしてはうれしいことです。次は二月だとか、是非また聴きに行きたい演者です。

今日の着物は:初めてのコーディネイトです、この帯は山岸幸一さんの紬の訪問着に合わせて購入したものですが、紬地の帯なのでもっと活用しようと初めて泥大島に合わせてみました。意外に華やかさのある帯なので着物を大人しく、帯を主役にして着用したほうが良いようです。

Photoきもの:泥藍大島(母から譲られたもの、なんと六十年ものです)

帯:紬地の掬いの袋帯(帯の岩田 まこと織物)

帯締め:鳶色の冠(平田組紐)

2018年9月 7日 (金)

年に一度のお楽しみー米團冶独演会

201897上方落語は少々灰汁の強い面もありますが、米團冶さんの落語は私には丁度良い笑い、

年に一度の上方の笑いを楽しんできました。

丁度北海道の地震で騒いでいるさなか、「前日まで関空の被害でマスコミが騒いでいたのが北海道の地震が起きた途端大阪方面の話は影が薄く・・でもまだ大阪も大変なんです。まん我の家なんか壁が倒れてきて大変だったらしいし、ライフラインだって完全ではないし・・」といった枕での話ですが、そういえば大阪も大変なんだ、とすぐに新しいことが起こると忘れる悪い癖のある人間である私は反省です。

そういう世の中の憂さを忘れて楽しむのが落語、いつも江戸落語では味わえない上方独特の雰囲気と噺をじっくりと楽しめた二時間でした。

毎年演目に‘米朝作‘が入るのもお楽しみのひとつ。今年は軽く「まめだ」でした。「まめだ」とは子狸の事、奇抜だけれど少しほろっとするなかなかの佳作でした。

メインは「愛宕山」、情景がありありと浮かぶ秀作でしたよ。

今日の着物は:まだまだ湿気も多く暑さの残る日でしたが、思い切って単衣で。いくら暑いと言っても9月、そろそろ秋の匂いをさせたくて・・

Photoきもの:母譲りの夏紬、おそらく塩沢です。

帯:越後紙布 藍染めの名古屋帯 これも母から

帯締めをこっくりした色の鳶色にして少し秋を感じるように・・

帯締め(冠 鳶色)

でも長襦袢は絽、半襟、帯揚げも絽、足袋に至っては麻!

あはは、まあいいか・・

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー