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2017年1月

2017年1月29日 (日)

第65回記念上品会 at 新喜楽

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毎年恒例の和装染織界最高峰と言われる作品の集まる上品会、今年は第65回という節目だそうで、一層力が入ります。毎年染織8同人に課されるお題は今年は「ジャポニズムで描くものがたり」そして日本画家中島千波画伯の美の世界を表現したきものと帯、希少な日本の繭小石丸を用いて製作した礼装のきものなど見どころはいっぱいでした。昨年のお題「世界遺産」のときは絵画的鑑賞用といった作品が目立ちましたが、今年は着てみたい作品が多く、また着て晴れる作品が多く見られ作品の好みとしては私好みになってきているような気がしました。

「伊豆の踊子」と銘打った紬に友禅と刺繍で表現した帯、谷崎純一郎の名作「細雪」の四姉妹をイメージして描かれた訪問着など若かったら着てみたい、締めてみたいという帯や着物を十分に堪能させた頂きました。

会場の新喜楽は知る人ぞ知る名料亭、お昼にはもったいないようなおいしいお料理を頂くことができました。

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左はお食事のメニューです。くえと蟹のかぶら煮などという高級な日本料理を頂く機会なんてこんな時しかありませんね。本当にごちそうさまでした。

今日のきものは: 米沢の作家山岸幸一さんの春来夢というブランド名の付いた紬の訪問着。さすが北国の織物ですね。暖かいです。織りは結城紬に習われたそうですから、暖かさが違います。帯も紬地の掬いの袋帯、こちらは京都西陣の作品です。

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着物:春来夢 紅想(はなおもい) 山岸幸一作

帯:輪の集い 掬い袋帯 まこと織物(帯の岩田)

2017年1月17日 (火)

壽新春大歌舞伎-市川右團次・右近襲名披露公演 夜の部

2017_1_17_005特別割引券を頂いて超お得に手に入れたチケットで友人と三人で新橋演舞場へ出かけてきました。割引券ではもったいないような良いお席。10番の34、35、36という一等席です。

夜の部は:1.源平布引の滝 義賢最期

       2.襲名披露口上

       3.錣引

       4.黒塚

の4つ。この中で特に印象に残ったのは、1.の義賢最期の海老蔵の熱演と4.の黒塚での猿之助の名演と三味線の素晴らしさ。海老蔵ははっきり言って今まで見た舞台で感動したことはありませんでしたが、色々御苦労なさったことが芸の肥やしになっているのでしょう、素晴らしい舞台になっていました。和事の甘い二枚目よりも荒事の荒々しい男ぶりの方がこの方には向いているのだろうと思いました。今置かれている苦境を乗り越えた時きっともっともっと芸道も高みへ登っているのだろうな、と感じた次第です。

黒塚は猿之助ファンとして期待の舞台。能の動きを取り入れた、そしてお得意のケレン味も十分に取り入れた深みのある舞台になっていました。舞台装置も見事で、引き込まれて拝見していたので、終わったとたんどっと疲れがでたほど。もちろん、今回の舞台の主役の右團次さんも随所で存在感を見せ、さすがと思わせるものがありました。余裕があれば昼の部も拝見したかったですね。そうそうかわいい右近ちゃん、口上のしっかりしたご挨拶から察するに大変おりこうさんのようで、可愛くて応援したくなったのは私だけではないでしょう。

今日のきものは:

まだまだお正月なので、三人とも晴れの衣裳で。

私はお手入れに出してから二年ほど箪笥に眠っていた無線友禅を着てみました。付下げとしては娘に譲ったピンクの付下げの次に作った二枚目。おそらく15年は経っていると思いますが、落ちついた色合いなので、まだまだ当分着られそうです。

Photoきもの:ブルーグレー地の無線友禅(矢代仁)

帯:若松文の袋帯(帯の岩田)

帯締め:貝の口浮舟(平田竹峯作)

2017年1月14日 (土)

白洲正子ときもの展

Photo昨年暮れから始まった白洲正子ときもの展、もう16日までということで時間を調整して友人と二人で行ってまいりました。

銀座の松屋は近頃は余り縁がなく何年振りでしょうか、最終日に近い土曜日ということで、会場はかなり混雑。着物ファンが多く来場するだろうと見込んで会場の前には着物関係のお店が多く出ていました。年始最後の晴れの日ということで思い思いの晴れの日の装いを楽しんでいらっしゃる方が多かったような気がします。白洲さんと言う方はいわゆる晴れの装いよりも日常の着物を愛された方のようで出品されたものも紬系統が圧倒的に多く、後は50歳まで嗜まれたという能装束が多く出品されていました。

あくまでもご自分の審美眼でご自分の好きな着物を広められた方ですが、本当におしゃれな人には共通点があるようで、身分も財力も教養もケタ違いに違いますが、自分の好みを磨いて一生それを貫いた母と共通するところのあるおしゃれ道だったと思いました。

会場の外では着物関係のお店が多く出ていましたが、高島屋のイベントで見知ったお顔が何人もいらっしゃり、ご挨拶を頂きました。きものの世界は意外にせまいものですね。

今日の着物は:Photo_4

Photo_2紬にしようかと迷った挙句、縮緬でもかなり暖かい、生地のしっかりした北斎模様の小紋にしてみました。コートは今の時期にぴったりの梅の地紋のある紋意匠の紫のコートで。母の無地を染変えてコートに仕立てたものです。

きもの:薄紫の桜割北斎小紋

帯:唐花模様の紫紺地の染名古屋帯(小倉隆作)

2017年1月12日 (木)

初落語は柳家三三

20170112211323ここのところお出かけが続く予定で体調をコントロールしないとまずいな、と思うのですが、やらなければならないことが減るわけではなく、心意気で頑張るしかないようです。といっても楽しい行事が続きます。まずその第一弾が7日の平田竹峯さんの実演会、そして今日は今年の初落語、柳家三三の独演会です。いつも一緒に落語を楽しみ、蘊蓄を語ってもらっていた隣席の相方が来られなくなり、当分は淋しい一人鑑賞ですが、落語の楽しみが減るわけではなく、いつもの定席をゲットして三三落語を楽しんできました。三三の独演会は前座はなく、正真正銘の独演、中入り前に二題、中入り後に一題という構成です。

前座ものの金明竹、省略なしのしっかりした構成で、早口言葉もよどみなくさすが、と言う出来、その後の夢金小言幸兵衛は私の大好きな噺。この二題では後者のほうがよかったかな、夢金はもうちょっと冬の雪の寒さと殺伐とした雰囲気が感じられるともっと良かった気がします。

最初の枕で「さすがお正月、着物姿の方も今日は多いですね」ときましたが、いやいや実は全部でやっと十人くらい、演者の丁度真正面あたりに私がデンと着物で座っているので、舞台から見ると目立ったのでしょう、そのきもののご当人、夢金の中盤ではこらえきれずにうとうと・・、ばればれでしたね。もしかしたらそのあたり、ちょっと中だるみなのかもしれませんよ、三三師匠!次回は寝ないでしっかり聴きます。

今日のきものは:

Photoちょっと冒険のつもりで買った琉球紬、近頃は友人に「このきもの、とてもよく似合うわね、藍の色がとても素敵」と言われるようになりました。確かに人間と着物がしっくりと近頃はなじんできたような気がします。この着物に合わせて織っていただいた掬い名古屋帯。さすがによくマッチしています。

着物:琉球紬(大城哲作)

帯:ワイン地掬い名古屋帯(帯の岩田ーまこと織物)

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2017年1月 7日 (土)

新年の御挨拶に・・

毎年年の初めの10日くらいの内に平田竹峯さんの実演販売が横浜高島屋であるので、お世話になっている呉服部の方々への新年の御挨拶をかねて着物で出かけることにしています。今年も着物仲間の一人と誘いあってちょっと盛装して出かけてきました。

お正月はいくつになってもやはり晴れ着感覚で着物が着たい、それがすなわちご挨拶する方々への礼儀にも繋がるので一挙両得ともいえます。平田竹峯さんの来店は丁度一年振りになるので、お久しぶりという感じです。少しお顔がほっそりされたようですが、お元気そうでなによりでした。一年前のお正月に注文しておいた西大寺組という帯締めがやっと届き、拝見したのですが、今までにない立体感のある組み方で、新鮮な感じを受けました。糸の色は着物仲間三人のイメージに合わせて平田さんが選び染までしてくださったそうで、まさに一本しかない貴重な帯締めです。手元に来たらまた写真を取って載せてみたいと思います。年にだいたい2本くらいは注文して組んでいただくのですが、次は高久空木さんの桜の帯に合わせた春らしい私のイメージに合った紐を平田さん自身が組んでくださるそうです。

ちなみに西大寺組を組んだのは88歳の女性(お名前を聞くのを忘れました)、一本組むのにせっせと組んで二日半くらいかかる難易度の高い組み方と言うことです。

今日のきものは:

PhotoPhoto_4昨年の11月に歌舞伎鑑賞に初めて着た桐の花模様の付下げ、今回は帯を光雪と名のついた白地雪模様の名古屋帯を締めてみました。雪模様の帯は今の時期しか締められないとても贅沢な帯、帯締めも前回の笹波組縞よりやさしい色合い(えび色)の笹波組手綱に替えてみました。

着物:桐の花模様の付下げ(小倉貞右)

帯:雪模様の塩瀬名古屋帯(福田貴重作ー光雪)

2017年1月 3日 (火)

2017年着衣始は・・

今年は意外に早く着物を着る機会がやってきました。

昨日長男夫婦がやってきて恒例の家族一同でのステーキ夕食会があり、7日の妹の来訪までは家族としての行事は済んだので、珍しく3が日の内に銀座まで着物でお出かけする機会に恵まれました。目的は新橋演舞場で今月行われている市川右近、右團次襲名披露歌舞伎のチケットを手に入れること。ふだんはネットで購入するのですが、今回は超お得な優待券が手に入り、チケット売り場でしか購入できないということなので、頑張ってお正月早々からお出かけしてきたというわけです。なんと一等席18000円のところ、ジャスト10000円とのこと。余りにお得なので、いつもの着物仲間に連絡をしたら是非いきたいとのこと。かなり良い席をゲットすることもでき、新年早々ラッキーでした。

それ以外の目的はなかったので、銀座をぶらぶらして、三越でおいしいサンドイッチとクッキーを買い、ゆったりと銀ブラを楽しんで帰ってきました。

でも着物姿が少なくなりましたね。人出はほどほどに多かったのですが、行きと帰りで着物姿を見たのは十人にも満たない数。晴れ着を着ているお嬢さんもなく、着ているのは主に中年以上の御婦人。素敵な日本文化を絶やさないように、面倒がらずに着物でのおしゃれを楽しむ余裕を持ってもらいたいものだと思いました。

お天気も良く暖かく、コートを着ないで帯付きの方もみられた穏やかなお正月風景でした。

今日の着物は:Photo_3

Photoもう15年ほど前に購入した紅花紬、植物染の着物は経年で微妙に色が変化していくそうですが、それが返って色に落ちつきを与え風格となってくるようなきがします。帯は沖縄の南風原花織で北と南の共演となっています。

きもの:紅花紬 (新田秀次) 帯:南風原花織 

(大城哲) 帯締め:御岳組(平田組紐)

実は今回はコートを脱ぐ機会がなく、帯は隠れたままでした。

Photo_4いつも脇役に徹している道行のコート、たまには主役としてご紹介。

母から譲られた羽織をコートに仕立て直したもの。

紬地にロウケツ染めを施した私の大好きなコートです。紬地なので暖かい。

2017年1月 1日 (日)

新しい年

365日経てば必ずやってくる新しい年、とはいえなんと一年の過ぎるのは早いことでしょう。

年を取るだけでなんの結果も残さずにただ過ぎて行くといった日々になってしまっているようで、少々焦りを感じているこの頃です。

昨年は前半はなかなか好調な滑り出しだったのですが、後の半年は心の沈むことの多い年になってしまいました。これまでは訃報といえば親の年代、ところが昨年あたりからちらほら同年代の訃報を聴くようになり、それも若い時からの知り合いだったリするとショックは大きい。そんな年になってきたのだと思い知らされた一年でした。

混沌とした世の中ですが、まっすぐに誠実に残された月日を過ごしていきたい、と改めて年の初めに思った次第です。

今年は心安らかな楽しい年になりますよう、心から願ってやみません。

                 

                今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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