« 柳家さん喬独演会 | トップページ | 中村芝翫襲名披露公演 11月の部 »

2016年11月10日 (木)

木村孝さんのこと

8日の朝、朝日新聞の訃報欄をなにげなくみていたら、どこかで見た名前がありました。

木村孝・・えっ、孝さんじゃありませんか。びっくりしました。ほんの半年前、4月29日に増上寺で行われた上品会の会場でお元気にきもののお見立てをしていらっしゃったお姿が目に浮かびました。そのときは大勢の取り巻きの方がいらしてお声をかけるのがためらわれましたので、そっと遠くからお姿を拝見するにとどまりましたが、こんなことならお声をかけておけばよかったと後悔の念が湧きました。

孝さんに初めてお会いしたのは確か2009年のお正月、横浜高島屋でおこなわれたトークショーでのことでした。高島屋の呉服マネージャーから電話を頂いて「せっかくいらしていただいたのに誰も質問しないと失礼なのでHさん、何か質問していただけますか」と頼まれました。着物のお勉強にもなることだしと快くお引き受けしました。まあ有体にいえば一種の桜の役目ですね。

このとき何を質問したのかは忘れましたが、お話を聴いているうちに次々と質問したいことが湧いてきて役目を忘れて心から楽しませていただきました。

会が終了後つと私に近寄り、「素敵なお着物ね、帯の色ととてもよくマッチしています」とおほめを頂き「実は両方とも母のおさがりなのですよ」とお答えしましたら、「お母様はおしゃれな方だったのね」と母にもおほめの言葉をいただきました。

東京で出版記念のトークをなさった時も孝さんにお会いしたくて会場に伺ったのですが、「横浜のかたですよね」としっかり覚えていて下さって感激した覚えがあります。

人間には寿命があります。満96歳という年齢は一般的には大往生と言える年齢でしょう。それでもまだまだ活躍していただきたかった。沢山着物や帯のことを教えていただきたかったという思いに駆られます。生涯現役という言葉が真にぴったりの素敵なお方でした。

                                                   合掌

« 柳家さん喬独演会 | トップページ | 中村芝翫襲名披露公演 11月の部 »

思うこと」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1625825/68370469

この記事へのトラックバック一覧です: 木村孝さんのこと:

« 柳家さん喬独演会 | トップページ | 中村芝翫襲名披露公演 11月の部 »