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2015年11月

2015年11月29日 (日)

第22回 江戸落語を食べる会

2015112922_006今回は柳家さん喬の出演、歌舞伎もの「中村仲蔵」を聴く会です。こういう歌舞伎ものを得意とするのは市馬さんですが、踊りを嗜み、振りのいいさん喬師匠もかなりの期待が持てる演目です。江戸落語を食べる会ということで噺の後に当日の演目にちなんだお食事が出るのも大きな楽しみのひとつになっています。

会場は隅から隅までぎっしりの盛況、会を重ねるたびににぎやかになってきているようで、歌舞伎座で落語というちょっと贅沢な設定も人気の一端を担っているような気がします。

前座は林家つる子さん、可愛い顔で一生懸命演じてくれたのですが、まだまだ笑えるところまではいかない、女性の落語家はいろいろな意味で難しいと感じました。

さん喬師匠はまず、「天狗裁き」から、軽くこなして中入り後はお目当ての「中村仲蔵」です。「この前呼んで頂いた時は牡丹灯籠を二時間以上やってしまいました。あ~あ、もうこれで呼んで頂けないだろう、と思っていたのですが・・今日はまあだいたい四時間後くらいにお食事と言うことで・・」と笑わせはじまった中村仲蔵、忠臣蔵がらみの噺なので今の時期にぴったりといえます。じっくり丁寧に話すのはさん喬師匠の特徴、今回は珍しく規定時間内におさまり、お食事をいただけることとなりました。しっかり修業した歌舞伎にも精通した師匠が演ずるこの噺はやはり説得力があります。いまどきの若手の噺家さんはなかなか歌舞伎をみて勉強するということが少なくなっていると苦言を呈していましたが、何事も勉強という姿勢がどんな職業にも通じるといえるでしょう。

今日の着物は:今日はちょっと華やかに北斎小紋のきものに小倉貞右さんの祭りの帯です。

PhotoPhoto_5  帯には『江戸の祭り豊穣の図』と名前がつけられていますので今でいう収穫を祝った秋祭りなのでしょうね。                        

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2015年11月17日 (火)

きものだからこそ・・

高島屋できもの千秋楽をやっているからと着物仲間の友人たちふたりに誘われて出かけてきました。もちろん三人ともきものを着てくるのというのがお約束。

夏の間は暑さやお互いの都合で三人集まることはなく、いつの間にか晩秋と言われる季節になってしまいましたが、涼しくなると着物好きはたまらなく着物が恋しくなります。洋服でのおしゃれは身だしなみ程度、おしゃれは着物でしたい、年とともにそんな風に自分がかわってきているのがわかります。

待ち合わせの時間より早く着いた友人と二人レストラン街のお蕎麦屋の前にある椅子にすわってまだ到着しない友人を待っていた時のこと、前を通り過ぎて行った年配の男性が、引き返してきました。「きれいだね、モデルさん?いいね~」といって私たちを見て称賛、「いえいえ」と手を振ったのですが、「おいおい」と後ろから来る多分奥さんであろう老婦人に私たちを指差して見てごらん、といった動作、友人と二人で「久しぶりに褒められたわね、やっぱり褒めてもらうのはうれしいことね、お年寄りだからきっと目があまりよくなくて綺麗にみえたんだろうけれど・・」と話したのですが、女としてはいくつになっても褒めてもらうことはうれしいことだと一日気分よく過ごせました。

2_2お買物はしなかったのですが、草履の直しをたのんだり、9月の小倉貞右展で納品された桐の花模様の付下げをもう一度確認したりと半日楽しく過ごせました。付下げということでおねがいしたのですが、仮仕立てもしてありもう付下げというより訪問着と言った方がよい格調ある着物に仕上がっていました。

きょうのきものは:

本日は帯もきものも母から譲られたもの

生紬を小紋染めにしたきものと八寸名古屋帯、よく見ると橘の模様がPhoto_2織り込まれています。

2015年11月 5日 (木)

ワンピース

201511_2むかーし生まれのおばさん、ワンピースって洋服のあれだと思っていました。それが世界中で大人気の漫画のことだと知ってびっくり、読んだことも見たこともない今風の漫画を猿之助が舞台化したと聞いてもおそらく何にも知らないおばさんには理解できないだろう、と思ってチケットを買っていませんでした。ところがよくお邪魔するブログで「何も知らなくてもものすごく楽しめた」と読んで俄然行きたくなり大枚はたいて(残っていたのは一等席だけ、そうですよね、若い方が多いから高価な一等席は一部の裕福若人しか買えませんよね)一等席を買い、友人と二人出かけることにしていました。

ところが、うっかり孫娘に「こんどワンピース見に行くよ」と漏らしたら、「行きたい、行きたい、近くの席でなくても一人でも行くから行きたい」、と大騒ぎ、 とうとうパパが根負けして一等席を大サービスすることになりました。四時半開演に間に合うには学校が引けてからでは大忙し、有楽町の駅から急いで急いで走って、汗だくになって新橋演舞場に着いたのが4時12分を過ぎたころ、こんなに大変な目をして歌舞伎を観に行ったのは初めてです。

それでも大変な目をした甲斐がありました。凄かったです。筋も登場人物も全く知らないおばさんでも十分に楽しめました。ルフィ役の猿之助がもちろん座長ですが、そのほかの歌舞伎役者もそうでない俳優さんも息が合っていてベストコラボレーション、大勢の役者さんが何役もこなしていましたが、歌舞伎界の若手ホープ、坂東巳之介の三役、中村隼人の二役は印象に残る出来、エース役の福士誠治もかっこよく、おばさんも大満足、もちろん猿之助の早変わりや宙乗りは楽しめましたが、青雉の市瀬秀和の宙乗りも素晴らしかった。主役の猿之助が目立ちたいところですが、そこを若手に譲って花を持たせたのは座を引っ張る猿之助の技量でしょう。

興奮さめやらぬ四時間半でした。一緒に来た友人曰く「おもしろかったね、もう一度みたいね」おそらく多くの人の感想はこの一言と同じでしょう。

今日の着物は:

Photo織り疋田の風通御召に華やかな祭りの帯、にぎやかな舞台に合わせて帯にも躍動感をもたせました。

きもの:矢代仁、帯:小倉貞右

2015年11月 1日 (日)

KimonoNext (きものねくすと)

2015_11_1_kimono_nextat_005_2高島屋のON LINE広告を見て、また呉服担当者の勧めもあって若手作家が中心に製作した洋服感覚にも通用するという着物と帯の作品展KimonoNextを見に行ってきました。作品の中に小倉隆さんの作品があったのも興味をひかれた理由の一つです。彼は手描き東京友禅作家、小倉貞右さんのご子息で市場に出された最初の作品である帯を私が購入したといういわくもあります。

今までの小倉染芸にはなかったという鮮やかなブルーを地色にしたパーティ向きの付下げ、それにマッチさせた中世のトランプをモチーフにした白地の帯は多くの若手作家の作品の中でも目を引きました。ご本人も来場されていたので、じっくりお話も伺うことができ、楽しいひと時を持つことができました。アンダー40くらいの年齢の若い作家の方々が伝統工芸である着物や帯に情熱を注ぎ、未来につなげて行こうと活躍される姿に頼もしさを感じうれしくも思いました。

自分で纏うことは無理でも素晴らしい作品、新しい挑戦にであうことは日本女性としてはとてもうれしいことです。若い時代を担う作家の方々には頑張って欲しいものです。

今日のきものは:

Photoちょっと写真の映りが悪くて色がよく出ていませんが、琉球藍で染めた藍地の琉球紬です。

沖縄南風原の作家、大城哲さんの作品、初めてがまずみの帯を合せてみました、

帯締めを綾竹鎧組みにしてきりりと・・

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