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2015年9月

2015年9月23日 (水)

小倉貞右・隆 親子展

一年に一度初秋に開催される東京手描友禅作家小倉貞右さんの展示会が今年はご子息の隆さんとの親子展として横浜高島屋7階の特選呉服売り場で開催されています。

小倉先生とはもう何年になるでしょうか、やはり高島屋で展示会が開催された折り、当時担当だった呉服営業の方が「とても素敵な作品だから是非一度覗いてみてください」とお誘いくださって以来のお付き合いになります。

東京友禅を教科書的に言うと京友禅と比べて藍、茶、白など渋くあっさりとした色を用いると言うことになりますが、京友禅のように工程が分業化されていないので、近年では作家それぞれの個性ある作品になってきており、一概に定型化できない作品が多くなってきています。小倉先生曰く、「東京で作られているから東京友禅ということですよ」ですが、本当にそんな感じがするほど多種多彩だと思います。

小倉先生は京友禅を四代田畑喜八さんのところで修業された時代があった方なので、作品には京友禅の雅やさと東京友禅のすっきりとした優雅さが混じったとても品のよい作品になっています。

写真を撮るのを忘れましたのでお見せできませんが、数年前の単衣の付下げに続いて今回は袷の桐の花模様の付下げをお願いして製作して頂きました。濃い紫地の中に清楚に咲く桐の花模様の付下げはすっきりとした上に華やかさのある素敵な作品に仕上がっていました。さあ、この素敵なきものを生かすも殺すも着手次第、責任重大です・・

小倉貞右・隆 親子展:9月23日から29日まで 横浜高島屋七階にて開催中

今日のきものは:

今日は友人が小倉先生の作品の単衣を初お披露目だったので、引き立て役ということでいつもの単衣の夏紬にしました。六月の旅行などにも着ましたが今回は秋を意識して帯締めを木蓮色の冠の帯締めで・・ 帯は井上久人さんの博多の帯

Photo

2015年9月11日 (金)

 桂米團冶独演会 at にぎわい座

2015_9_11_2そろそろ新しいご贔屓を物色して落語の幅を広げようと上方落語に挑戦してみようと思い立ちました。丁度桂米朝さんの書かれた本を読んでいたところでもあり、ならば、その血を受け継いだ米團冶はどうだろうということでにぎわい座での独演会に行ってまいりました。

チラシなどで見るとなかなかのいい男、舞台ににこやかに現れたご本人もやっぱり爽やかな、写真よりも親しみやすいそれでいて品のある好男子でした。

上方落語は一度桂文珍を名人会で、桂文我を市馬さんとの二人会で聴いたことがあるくらいで本格的に聴くのは初体験といってよいでしょう。

江戸落語とは趣向が随分違いますね、まず見台を使うお囃子の入る上方特有の振りの多い落語、座布団と扇子だけを使って演じる江戸落語に通じる噺、とても表現豊かに演じるのが上方落語と言えます。そしてにぎやかな雰囲気が会場全体を包みます。友人の間では評価が分かれる米團冶ですが、私はなかなかよかったというのが本日の感想です。声の張りもよくテンポよく進む噺は聴く方がリズムに乗るときもちよく身体の中に入ってきます。昭和33年生まれと言いますからまだまだ五十代の元気盛り、よどみなく流れる声量のあるしゃべりは年とともに深みをましていくことでしょう。

本日の演目は中川清(桂米朝)作、「淀の鯉」、「はてなの茶碗」、中入り後の「軒づけ」の三題、もちろん前座、二つ目のお弟子さんが入りますがこちらは割愛、「軒づけ」は一度小さい会場で演じたことがあるけれど本格的には今日のにぎわい座が初めて、ほとんどネタおろしに近いとのことでしたが、素人義太夫と三味線の滑稽なやりとり、上方ならではの文楽、義太夫の噺がおもしろおかしく演じられていました。

今日は充実した独演会でした。また米團冶聴きにいこうかな、

今日のきものは:

今夏着た夏の薄物は三枚とも悉皆に出して今回からは単衣に衣替えです。

Photo六月にもよく着た上代御召ですが、秋の気配漂う9月半ばは小物を袷用に変えて着用、半襟も11月ごろまでは使える愛用の風通で。

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