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2013年9月

2013年9月29日 (日)

組紐実演へ

とても人気があるのでしょう、今年は平田組紐の実演が多く、7月にあったばかりですが、注文していた品が出来上がったということなので、いつものように友人と出かけてきました。

組紐実演と言っても実演のほうはそっちのけで、平田さんとの紐談義、着物談義が楽しくて来場のときはほとんど100%出かけています。日本の絹糸が昨年以来急激に高騰し、お値段がかなり上がりましたが、そして夏物の材料になるからむしも手に入らなくなっているとのことですが、頑張って最小限の値上がりにとどめていて下さるとのこと。それでも消費者にはだんだん大変になってきています。

アベノミクスとやらで、物価が上がり収入の方も減ってくるとなると、老後の人生の楽しみはどんどん減少、「やっと自分のことができるようになった老後、お願い、楽しみを奪わないで」というのが世の中の年配者の気持ちでしょうね。

Photoさわやかな秋日和になりましたので、そしてそろそろというか、あっという間に単衣の季節も終わりになるので、友人と示し合わせて着物でのお出かけです。

着物は上代御召の単衣、帯はワイン地の掬い名古屋、帯締めはここのところ三回連続の御岳組。

御岳組はリーズナブルなお値段の割にきゅっと締まって締めやすく、重宝している帯締めです。偶然、友人も色違いの御岳組を締めてきていました。

着物:矢代仁   帯:帯の岩田(まこと織物) 帯締め:平田組紐

2013年9月28日 (土)

フルートの調べ

2013928_006孫のAちゃんがソルフィージュを教えていただいている前田和弘先生がピアノ伴奏で出演されるというので、フルートデュオ「ナノ」のコンサートに行ってきました。

フルートの演奏会は初めてでとても楽しみにしていました。Aちゃんがピアノを習っているおかげでピアノだけでなくいろいろな楽器の演奏を楽しむ機会が増え、老後の楽しみにまたひとつメニューが増えました。

会場は東急大倉山にある大倉山会館。かなり急な坂道を6、7分登らなくてはならないのがちょっと大変ですが、たどりつくと森閑とした中にAちゃん曰く教会が建っているような、素敵なところでした。ホールは80人ほど入る小ホール、木のぬくもりが伝わってくる暖かさのあるホールでした。女性二人のフルートデュオ、素敵な音色がピアノの伴奏に合わせて夜のしじまに響きました。

750pxokurayama_memorial_hall_2会場の大倉山会館はこんな感じの素敵なところ、周りは木々に囲まれ、近くは閑静な住宅街になっています。

夜は明かりがともりもっと雰囲気があります。

nanoプロフィール: 中川西ろみ 野原順子 お二人とも洗足学園音楽大学音楽学部フルート専攻卒業、学生時代よりアンサンブルを組み、演奏活動をしていらっしゃったそうです。

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2013年9月21日 (土)

ちょっぴり秋の匂い

2013921132_005猛威をふるった台風一過、やっと秋の気配がしてきました。ほんの一週間前は台風到来の予想で行こうか行こまいか、とまよった落語会でしたが、今日の朝日名人会は久しぶりに着物を着ての鑑賞。漂う空気に秋の気配が感じられたので、久しぶりにそんな気になったのでしょう。演目は「猿後家」の立川志の吉(志の輔さんのお弟子さんらしい)「質屋庫」の桂 文治、そして美声名高き「三十石」の柳亭市馬、「子別れ」の柳家さん喬、そうそう、前座は柳亭市助、「子ぼめ」、声もよくとおり、前座としてはなかなかよいできでしたよ。

残念なのは桂文治、どうも私とは相性が悪いらしく、声、イントネーションが受け付けない、耐えて聴いていなくてはならないほど相性が悪かった、来月市馬、文治の二人会をにぎわい座で聴くことになっているのですが、どうなることやら・・

市馬は相変わらずの美声を披露、人によっては歌を嫌がる人もいるのですが、私は音曲落語という分野もあると聞いたことがあるので、それはそれでいいのではと思います。さらっと流す話しぶりも好感が持てます。

さん喬は「子別れ」、通しでの熱演、なかなかよかったのですが、権太楼と比較するとやはり権太楼に軍配かな、さん喬はやはり「たちきり」や「柳田格之進」のほうがいい。

落語を堪能した後は前々から行きたいと思っていた鰻の名店「野田岩本店」へ、東京タワーのすぐ近く、一時間ほど並んでの食事でしたが期待通り上品なお味で大満足。落語と鰻で満腹した一日でした。

Photoさて、今秋初の単衣はまだまだ暑さが残るので白の白鷹御召で、帯をワイン地の掬いにして秋らしさも表現してみました。小物はすべて袷用です。

着物:白地に蚊絣と亀甲模様の市松柄の白鷹御召

帯:ワイン地の掬い名古屋帯 帯締め:御岳組

2013年9月15日 (日)

一之輔の「らくだ」

2013_9_15台風がすぐそこまで来ていて、いつ雨がどさっと降ってくるかわからない状態の日、行こうか行こまいか、と悩んだ末、帰宅予定の5時から6時までは大丈夫という予報を信じてにぎわい座へ出かけました。皆さん、結構呑気ですね、会場はにぎわっていていつもの様子と変わりありません、それでもよい席にぽつりぽつりと空席があったのは珍しく、台風欠席なのでしょう、

一之輔師匠の「二席やろうか三席にしようか、未だに逡巡していますが、芝浜、文七、らくだ、なんていうことにはしませんから、雨の降る前には御帰り願えるようにしますから・・」でまず皆爆笑、結局「加賀の千代」「鰻の幇間」「らくだ」の三席に、

一之輔は聴くたびに進化していますね、独特の口調が慣れてくると心地よく、歯切れよく、「加賀の千代」などは短いけれどテンポもよく、師匠らしい噺と言えます。

「らくだ」はつい先日、さん喬師匠で聴いたばかり、必然的に比較することになりますが、私的に言えばこの噺はどちらかと言うと一之輔向きだと思います。今回も最後までの通しでしたが、一之輔はごみ屋の心情に重きをおき、酔っぱらってからのごみ屋の科白への突っ込みが深く、噺に厚みが出ていました。その分、これはおそらく時間の関係もあるのでしょうが、落合の焼き場に行くまでの描写が短く薄かった、時間が許せばこのあたりをもう少しきちんと描写するともっと良くなるような気がします。

そうそう、正楽さんの紙切りも見事でしたよ。

台風が近づいていたのと体調で今日も着物はやめ、用があってチケット売り場にいったら、売り場の女性二人から「あら、今日はお着物ではないのですね」と言われてしまいました。何年か通ううちにすっかり「着物で来るお客さん」になっているようです。来月からはご期待通りまた「着物で落語」に戻る予定です。

2013年9月10日 (火)

さん喬の「たちきり」

2013910_001さん喬の「たちきり」、とても楽しみにしていました。師匠はこの演目で昨年芸術祭奨励賞をとっています。人情噺のなかでは私の大好きな演目、

さん喬の独演会は帰りが遅くなる、というのが定評、この日も前座の「転失気」、二つ目小んぶの「そば清」と続いた後、「今楽屋でモニターを見ていて思いついたのですが・・」といって、「小んぶのそばの食べ方がなってないから、ここで公開の稽古をつけます」と本当に舞台で小んぶの稽古が始まった・・「時そばではないよ、これはもりそば、そばはほぐさなきゃだめだ、そんなまずそうな蕎麦じゃ、お客さんに『蕎麦が食べたくなった』なんておもってもらえない、蕎麦を必ず口の中に入れてから食べなきゃそんな音、だせないでしょ、下げはね、客を笑わせようと思ってやったらだめ」と優しい口調だけれど厳しい指摘、小んぶさんもみんなの前で注意されてちょっと恥をかいてその分しっかり身に付いたことでしょう。

そして、お目当てのさん喬の演目はまず、「らくだ」、これも長講二席とうたっているだけあって、通しでの熱演、この一席目が終わった時点ですでに8時50分、普通ならもう終演の時間です。10分の休憩の後、お目当ての「たちきり」が9時45分までという、すごいすごい独演会でした。

たちきりは何度聞いてもいい、そしておかみさんの長台詞で必ず目がうるうるします。そしていつも思うのです、若旦那、どうして小糸ちゃんに自分が100日の蔵住まいを命じられてしまったので、逢いに行けない、って理由を何とかして伝えなかったのだろう、工夫すればなんとかなったのじゃないか、って疑問に思うと同時に男ってそういう動物なんだね、昔も今も変わらないね、っておもうのです。

家に帰ったのは10時半でしたが、充実した高座で大満足でした。

夏負け体調不良で今日は着物が着られませんでした。こちらは残念!

2013年9月 5日 (木)

歌舞伎ご招待

201395_001恒例の妹からの歌舞伎ご招待、一昨年くらいまでは11月、秋真っ盛りのころにあったのですが、昨年からはちょっと残暑の残る九月になりました。今日は母の命日になるのですが、法事もすませたことだし、母も歌舞伎が好きだったし、ということで供養を兼ねての姉妹そろっての歌舞伎見物となりました。

新橋演舞場、午後4時半開演の幸四郎主演の「不知火検校」と「馬盗人」の二演目。後者は本来はならず者悪太を三津五郎が演ずるはずだったのですが、ご存じのように病気休演、代わりに百姓六兵衛をやるはずだった翫雀が悪太を六兵衛を橋之助という配役。

不知火検校は歌舞伎としては実に36年ぶりの復活公演ということですが、そのせいでしょうか、14場という場面転換の多いこともあり、最初のうちはぽつん、ぽつんと切れた感じが免れず、歌舞伎で寝たことのない私が不覚にも居眠り、が、大詰めになると幸四郎の検校の悪の華が毒々しく開き、最後の台詞の憎々しくさは秀逸でした。

が、今回の見どころは私としては「馬盗人」、三津五郎の代役の翫雀は見事な踊りで悪太を演じ、すね三の巳之助、百姓の橋之助、ともどもよかったのですが、特筆したいのは馬の演技、擬人化された馬が曲に合わせて踊ったり、飛六方を踏んだりと大活躍、最後にほんのり爽やかな気分になって終演となりました。それにしてもあのお馬ちゃん、可愛かった~

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Photoさて、せっかくのきもので歌舞伎見物でしたが、天候は最悪、したがって薄い色のきものは避けて今年最後の夏塩沢で、足袋も麻、襦袢は海島綿とまったくの夏仕様でしたが、湿気には勝てず、家に帰って着物を脱いだら背中まで汗が滲みていました。こんなことは初めてです。汗の跡が残らないようにさっそく悉皆屋さん行きです。

着物:夏塩沢 帯:紗名古屋帯

2013年9月 2日 (月)

小倉貞右展へ

この夏の異常気象でへたへた状態が続いていたのですが、今年ももう9月、心機一転して頑張ろうと気持だけは切り替え、ここで無理をすると気持ちに身体が付いていけない状態になってしまうので、そろりそろりと活動開始です。

Photo横浜高島屋で毎年初秋に一度ある東京手描き友禅作家、小倉貞右さんの展示会、今年は少し早目の8月28日から9月2日の開催、母の一周忌で故郷に帰っていたこともあり、拝見出来たのは最終日の2日。

小倉貞右さんは図案から完成まで、ほぼ全工程を一人の作家が手掛ける東京手描き友禅の作家。若いころ京都で修業されたこともあり、京友禅の雅さと江戸の粋(すい)がうまく融合した個性的な作風の作家です。個性的と言っても決して灰汁が強くはなく、華やかさを好む人には上品な華やかさを、粋を好む人にはほんのりと粋さを、と着る人の個性をよく見て製作してくださいます。

今年は友人の一人が秋単衣を注文、銀鼠地にどんな模様を描いてくださるか、仕上がりが楽しみです。既製品にはない、自分らしいオートクチュールの良さが味わえる作家さんでもあります。

今日の着物は着姿を貞右さんに見せたくて同窓会に着用した楊柳の付下げを着て行きました。とても喜んでくださり、暑い中頑張って着て行った甲斐がありました。

5日にある新橋演舞場の歌舞伎見物にも着て行こうかな・・

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着物:高野槇模様の楊柳の付下げ(小倉貞右作) 

帯:絽綴れ(細見華岳作) 帯締め:綾竹大小杉(平田組紐)

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