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2012年2月

2012年2月26日 (日)

転移疑惑

以前のブログでご存じの方もいらっしゃると思いますが、3年ほど前に乳がんを患い手術しました。幸い早期(といってもⅡ期ですが)だったため、部分切除手術と放射線治療のみで抗がん剤はしなくて済み、最小限のダメージで済みました。それでも再発予防にホルモン剤を服用し、三か月ごとの検診をつづけてきましたが、昨年11月末の検診で左脇の極小リンパに少々の腫れがみられるといわれ、2月16日に再検査。こういうときは放射線を浴びすぎるとかなんとかいっていられないのですね、11月に続いてのCT検査と血液検査。

こういうピンチのときぎゃあぎゃあ騒ぐのは私の性分に合わない、家族にもちょっとひっかかっちゃった、といっただけで黙っていました。その間考えたことといえば、結果がどうであれ、2月までの三ヶ月間悩んで過ごしても楽しく過ごしても時が経ってしまうのは同じ。ならばそれまでの間楽しく過ごそう、そして結果が悪かった場合はそれから残りの人生をどう過ごしていくか考えよう、と思って過ごしていました。

そういえば、まだ私にはやらなくてはならないことがあるなあ、やりたいこともあるなあ、会いたい人もいるなあ、この間自分に向き合って考えてみたらでてくるわ、出てくるわ、しなくてはならないこと、やりたいことが・・

それにしても乳がんは怖い、私の場合、リンパにもがん細胞はいっていなかったし、もちろん経管侵襲も見当たらなかった、だからリンパ節転移などあり得ない、理屈で考えればそうなる、でも主治医が言っていた、「絶対大丈夫と思っていた人でもなぜか再発する人がいる、反対に再発は必至だと思っていた人でも再発しない人がいる、医学的にはまだ解らないことってあるのです、だから早期発見しても生存率が100%にはならない」と、

さすがに検査の結果の出る前夜はよく寝られませんでした。もちろん待合室で呼ばれるのを待つ間はまるで死刑台のエレベーターに乗っている気分。そして自分の番号を呼ばれた瞬間に覚悟が決まる。

「大丈夫ですね、変わりありませんね」そう言われた瞬間思わず、「あー良かった」と声が出ました。

こういう思いをこれからも何度も何度もして生きて行くのだなあ、それもまた私の人生、ついついだらしなくなりがちな私の生活に喝を入れてくれる、生きていることの大切さを教えてくれる、神さまのお計らいなのかもしれません。

2012年2月19日 (日)

志らく・談笑の会 関内ホールにて

Photo友人に誘われて関内ホールまで志らく、談笑の会に行ってきました。関内大ホールは初体験、全席埋まると1000人以上は入るのではないでしょうか。13時開場まではホールの入口で待たねばならないということでゆっくり行ったのですが、ずらずらずらーと人の列。びっくりです。落語でこんなに人を集められるのだなあと改めて感心した次第。

22列の20番という後ろの席でおまけに間に挟まれるという状況だったせいか、かなり暑く、途中でぽかぽかとしてきてちょっと居眠り・・

お二人の演目は談笑が「堀之内」と「時そば」、志らくが「松竹梅」に「人情八百屋」の二席ずつ。談笑は初体験ですが、「放送禁止用語がぽかぽかでるよ」と聞いていてちょっと引きかげんだったのですが、今回はだじゃれ程度にとどまり、純情な乙女(?)としてはやれやれでした。

それにしてもいつものにぎわい座は恵まれた環境だなあと改めて思いました。それに席料もお安い。大ホールでの落語は条件が整わないと落語の雰囲気を十分に味わうまでにはいかないようです。

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お天気はよかったのですが、やはり冷たい空気が身に浸みる日でしたので本日も琉球紬に掬いの名古屋帯、もっとも帯は白地に春らしいほんのりとした陶絵模様にして春待ちを表現してみました。

2012年2月18日 (土)

もうすぐ一年生です

002 ちょっと写真が小さくてわかりにくいのですが、子供たちが”ソーラン節”を踊っているところです。

たったひとりの我が孫、Aちゃんも0歳から通った保育園をこの3月に卒園します。そしてこれは最後の「おひなまつり発表会」での一場面。最年長児になったAちゃんは大活躍、ピアニカの演奏、「泣いた赤おに」の主役赤おに、そして元気いっぱいのソーラン節、などなど立派に役目を果たしました。「泣いた赤おに」の劇中で台詞を忘れて戸惑っている女の子に隣のKくんが、忘れちゃったの?とう顔つきで優しく覗き込み、代わりに台詞をしゃべってあげるという優しさも見せてくれるようになったとても成長著しい素敵なこともたちばかりでした。

4月からは横浜の私立の小学校に通うことになっているAちゃん、みんなとは離れ離れになって少しさみしいでしょうが、兄弟姉妹のように暮らした6年間は生涯忘れないでいてほしいものです。

2012年2月15日 (水)

万作の会・狂言の世界

2012

一年ぶりに有楽町の朝日ホールまで狂言鑑賞に行ってきました。昨年初めて体験し、次も是非ということで11月の発売当日にチケットを購入、良席をゲットして楽しみにしていました。リピーターとはいえ、まだ二度目、演目すべてが初体験です。

今年も野村萬斎さんの解説で始まり、大方の筋書きや見どころを知った上での鑑賞だったので、とても理解しやすく初心者にはありがたい企画です。素ばやし「鞨 鼓」(かっこ)に次いで狂言、「法師ケ母」これは現代にも通じるお話しで酔っぱらった亭主とその妻のまあ、夫婦げんかでしょうね、人間国宝、野村万作さんのみごとな酔いどれぶりが見どころです。そして教科書にも載ったことがあるという「附子」(ぶす)、主人が太郎冠者と次郎冠者に留守番を言い付け、桶の中に附子という猛毒(今でいうトリカブトの毒)が入っているので決して近づかないように、と言い残し出かける話ですが、ご想像どおりこれは嘘、一休さんのとんち話を思わせる話ですね、太郎冠者を演じた萬斎さんがとてもよく、こっけいさが表情にまで出ていて良かったと思います。それにしても萬斎さんは素敵だなあ、ピンと伸びた背、すらりとしたたたずまい、顔ににあわず声は渋い、それにお顔もなかなかいい、映像などでお見かけするより実物のほうがだんぜん素敵です。

銀座で夕食をいただき、銀ブラもしてお茶を飲み、素敵な一夜でした。

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本当は白大島を着たかったのですが、なんとも寒く、結局は紅花紬に唐花の名古屋帯にしました。光る糸の織り込まれた帯は夜の外出にはぴったりのようです。

友人着用のコートが素敵だったので、掲載。S

おとうさまの形見の紬にご自分のきものの端切れを切嵌したしゃれたコートです。着物は読谷村花織

2012年2月13日 (月)

久しぶり、談春師匠

2012なんだか、違うなあって思っちゃったんです、だから去年の四月以来師匠の独演会には無沙汰だったのです。

久しぶりに聴きに行きました。家元立川談志亡きあと、彼の後継者がどんなふうに精進しようとしているのか、

さすがに話芸はすごい、流れるように言葉がほとばしる、それが彼の持ち味なのでしょう、談志が若き頃書いたといわれる「源平盛衰記」は師匠談志を偲んで演じたのでしょうが、やはりレプリカはレプリカ、談春自身の持ち物とするにはかなりの精進が必要と思われました。それに比べると「夢金」は安心して聴けました。しかし丁度三年前の二月に同じ夢金を聴いた覚えがありますが、その時のインパクトの方が今回より強かったように思います。三月もチケットが取れていますので、次に期待いたしましょう。

本日の着物は真綿紬の着物は着つくしたということで、久しぶりに絣御召を、

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何か変わったコーディネイトでということで、箪笥の中に無造作に放り込んであった母の絞りの帯を合わせてみました。帯芯が柔らかすぎて少し扱いにくいのですが、なんとか様になったようです。蘇芳地の帯が新鮮に見えました。

着物:絣御召(矢代仁) 帯:雲取り模様の有松絞の帯

2012年2月10日 (金)

市馬落語堪能

2012初めて市馬師匠の落語を聴いたのは「七段目」と「片棒」、所作のうまさ、美声、芸の確かさに魅せられて以来のファン。途中歌う場面が余りに多くなり、落語が聴きたいのに~と少し距離を置いた時期もありましたが、近頃は歌も控え目になり、芸も充実してきたように素人目にも思えます。40代の若さで落語協会の副会長に就任したという責任感が芸にも磨きをかけているのでしょうか。

冬の御題「夢金」「うどんや」、どちらも芸の確かさを彷彿とさせる素晴らしい出来だと思いました。夢金のときには聴いているうちになんだか身体の周りが寒くなり、ひざかけをかけなおしたくらいです。「うどんや」も酔っ払いの仕草、目つき、うどんをすする所作、私もうどんが食べたい、と思えてくるようなできでした。熱いうどんを一杯食べきるにはもう少し時間がかかるのでは、と思えないこともありませんが、これは演じる時間の都合もあったのかもしれませんね。ともあれ市馬落語を堪能した独演会でした。

2012_2_10_002

立春が過ぎたとはいえ、やっぱり寒い、そこで本日も真綿紬の飯田紬で出かけました。この色は余り得意な色ではありませんが、何度も着ているうちになんとか着こなせるようになるものですね。帯は母譲りのゴブラン織りの名古屋です。

2012年2月 8日 (水)

楚々として、凛として咲く

001日々の忙しさにまぎれて、庭にまで目が行かなかったこの頃、ふと冬枯れの庭に目をやると蝋梅が咲いていました。いつ頃開花したのかさえ気付かなかった・・

この木は娘が大学生のころなにかのキャンペーンガールをしたときに頂いてきたもの、ずいぶん大きくなりました。芯まで同じ色なのでおそらく素心蝋梅という種類でしょう。よい香りがします。

冬枯れの庭に楚々として、凛として咲くすがたは愛おしくかわいらしいものです。

2012年2月 4日 (土)

会いたくて・・

001 二度お会いしてすっかりファンになった染織研究家の木村孝先生、東京の日本橋プラザである呉服の催しでトークがあるというので友人二人と出かけてきました。

唐草の地紋に青磁色の紋御召に薄いブルーグレー地に梅に源氏香の染帯といつもとても素敵なコーディネイト の着物姿を見せて下さり、目の保養をさせていただいています。しきたりを守ることとおしゃれ着の使い分け、ご自分のおしゃれ観、などなど今回も大変ためになるお話で、はるばる横浜から出かけて行った甲斐がありました。「うつくしいきもの」の女性編集長もあでやかな着物姿でいらっしゃって、日ごろ男勝りに活躍していらっしゃる姿とは別な女性らしい美しさを着物姿で表現されていて拝見していて心地よいものがありました。孝先生の「木村孝のきものおしゃれ塾」の出版記念を兼ねてのトークショーだったようです。本はもちろん、購入、先生のサインもいただいてきました。

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今年はとりわけ寒いので真綿紬が手放せません、ということで本日の着物は紅花紬に南風原花織の名古屋帯、帯締めは栗梅色の冠にして温かみをだしてみました。

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