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2012年1月

2012年1月27日 (金)

目の保養

毎年1月と6月に催される高島屋の特選呉服招待会、今年も横浜の料亭滝川でありました。この会にはほぼ毎年、目の保養がてら呉服の勉強も兼ねて友人と出かけています。目的があれば一番お得な価格で手に入れることができるのがこの催し。今回の第一の目的は元気になって2年ぶりに現場復帰した友人の夏の掬いの帯を「帯の岩田」さんに注文すること。いろいろな提案が飛び交う中、京野菜をデザインして模様化していただくことに決定。人ごとながら出来上がりがとても楽しみです。デザインから起こしていただくのにもかかわらず、特別価格ということでとてもお安くしていただけ、友人も喜んでいました、問屋さんやメーカーさんと丁々発止のやり取りを楽しむのもこういう会の楽しみのひとつになっています。

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本日の着物は今月二度目の琉球とワイン地の掬いの帯、帯締めを前回とは変えて平家経巻にしてみましたらまた趣が違ってきました。

今日は友人のコーディネイトが素敵だったので、ご紹介します。

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着物:篭目模様の墨色結城紬に白黄地に梅模様の紬の帯 帯締めは鎧組 

2012年1月22日 (日)

初オペラは高野聖

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妹が10年ほど続けている朗読、昨秋その発表会の指導していただいたご縁でオペラ「高野聖」の演出をされている小田健也先生から格安でチケットを譲っていただき、人生初体験のオペラ鑑賞に初台にある新国立劇場に行ってきました。昨日上品会で外出したばかりで少々疲れが残っていましたが、元気なうちになんでも体験しておきたい、という趣旨から頑張って出かけました、昨日に引き続き雨模様の寒い日でしたが、オペラは歌舞伎同様、服装に気を遣わなくてはならないといわれているものなので、洋服のない私は当然きものででかけることに・・最初はつけ下げでも着てと思っていたのですが、寒さには勝てず昨日と同じ結城紬に帯だけ代えて掬いの名古屋で、

さて、肝心のオペラですが、恥ずかしながらミュージカルとオペラの区別さえ怪しいという全くの素人、それでもその素晴らしさは幕が進むにつれて感動として伝わってきました。人間の情念と神にも通じる聖なるものという比較的日本人には分かりやすい主題だったのが幸いしたのかもしれません、小田先生はいつも朗読の指導のときに「観客に伝わらなくては意味がない」とおっしゃっているそうで、そういう点では非常に分かりやすい構成、演出になっていて、素人の私にも十分楽しめる作品になっていました。

泉鏡花の作品は読んだことがありませんが、これを機会に「高野聖」の原作を読んでみたいと思っています。

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本日の着物:結城紬(稲葉賀恵 奥順)ワイン地の掬いの帯(まこと織物)

2012年1月21日 (土)

第60回上品会と桜乃彩音さん

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決して大口の顧客ではありませんが、長くお付き合いしている誼でお招きいただく高島屋上品会の内々覧会、今年は早々にベイシェラトンホテルでありました。染織業界最高峰の催しであることは業界の方ならだれもが認める会ということで期待を裏切らない作品がずらり・・

今年のお題は「歌」とか、昨年の未曾有の大震災後の沈んだ日本を勇気づけるためのお題がえらばれたのかもしれません。歌といってもいろいろ、「上を向いて歩こう」から「紀貫之」まで多種多様。私の感想としてはほのぼのとした色合いの多い、心温まるような作品が多かった気がします。

この会に初めてご招待をいただいたころは、景気も上向き、作品に提示されているお値段はというと1000万円くらいのものもあり、500万円クラスがずらり、今はぐっと控え目になり最高で300万円台、100万円台が主流になっています、(といっても庶民にはとても手の届かないお値段ですが)。時流をよく見た値付けで好感が持てました。キンキラとやたら装飾をつけた作品より、返って工夫がみられよいものになっているような気もします。

15時からはシェラトンの28階にあるマンハッタンルームで元宝塚歌劇団花組トップ娘役、現在女優さんの桜乃彩音さんの歌とトークを聴きながらのお茶の会。桜乃さんのお名前は宝塚というより芸能情報に弱い私は初耳でしたが、宝塚の名作「うたかたの恋」や「二都物語」などにも出演されたなかなかの方らしい、「すみれの花咲くころ」で登場し、「見上げてごらん空の星を」「千の風にのって」の三曲を披露されました。とても澄んだ美しい声でした。

体調が回復し久しぶりに参加した友人を交えてきもの友達3人での楽しいひと時になりました。

Photo今日は小雨が降る寒い日になりましたので暖かさでは一番の結城紬と染帯ながら華やかさを添えた小倉隆さんの名古屋帯で参加、友人二人もそれぞれにばっちり決めたよそおいでした。右:茶屋辻模様の小紋に綴れ名古屋帯     左:結城紬に小倉貞右氏の名古屋帯                                                                     Photo_3Photo_2

2012年1月15日 (日)

きもので遊ぼう会

きものの着付けで知り合ったきもの大好き仲間、たった三人ですが、自称”きもので遊ぼう会”を立上げてもう何年になるでしょうか。時には落語に行き、歌舞伎を鑑賞し、展覧会のついでに銀ブラし、そして上品会を始めきものの素敵な展示会があると連れだって出かけていく、そんな交友を何年も続けています。その間私を含め二人が重病を患いましたが、幸運にも生還し、今に至っています。展示会で素敵なきものや帯にであい、お金もないのにふらっと行きかけた時には袖を引いてもらって踏みとどまり、選択に迷っているときには肩を押してもらって決断したりと楽しい交友が続いています。

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そして今日が今年の遊ぼう会初め、三人でお昼をいただき楽しいひと時を過ごしました。今年も機会あるごとにきもの文化を継承していくため、(大げさな!)きものを着て遊びましょうと決意を新たにした次第!(やっぱり大げさな!)

本日の着物:菊花絞りの小紋に白地に金銀模様の塩瀬名古屋帯(福田貴重作 光雪)

2012年1月11日 (水)

2012年 初落語

Photo_32012年の初落語はにぎわい座へ。第一回から一度も欠かすことなく出席中の続志らく百席、今回で12回目になります。隔月にあるので丁度二年通ったことになる計算、よほどのことがない限り百席皆勤しようというのが目標。つまりは百席が終わるのには5年以上かかるので、自分の健康のバロメータにもなるわけです。

昨年の暮れに家元、立川談志をなくした立川流の噺家の面々、師匠亡きあとどのように精進し、成長していくのか、私流に見極めていくのも楽しいもの、一度こうときめたら相手が途中でずっこけようと見捨てない性分の私としては出来に波があるのは仕方ないと優しく見守っています、

今回の演目は「時そば」これはう~ん、の出来、「小言幸兵衛」なかなか楽しいできでしたが、以前聴いた市馬さんのほうが格段によかったな、そして初めて聴く「お藤松五郎」、これはよくあるいわゆるコミュニケーション不足によっておこる男女の悲劇でしたが、三演目の中では一番だった気がします、噺の情景がありありと浮かぶ話しぶりでしたが、「ちょっと説明が多すぎる」という意見もありました。

2012年1月 9日 (月)

仕立下ろし

”仕立下ろし”なんて懐かしい言葉ですよね。以前は、(子供の頃は特に)お正月になると母が新しい洋服を着せてくれたり、洋服とまではいかなくてもなにか身につけるものを新しくし、元旦の朝はわくわくした気分でそれらを身につけたような気がします。大人になって特に主婦になっていろいろな意味で忙しくなってからそんな習慣もだんだん薄れ、それにつれお正月らしさも周りから遠のいていった、子育てから離れ、依然、主婦のつとめがたくさんあるとはいえ、なんとなく近頃は心に余裕がでてきたよう、そんなわけで今年は久しぶりにお正月のために新しい帯を新調しました。

母を訪問する時は母の思い出の着物や帯を身につけることにしていますので、新調した帯の初締めは本日9日になりました。お孫ちゃん関係の行事が藤沢であったのできもので出かけることにしたからです。

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着物のほうも洗い張りに出し、仕立て直しをしておいたので、さっぱりとし、着易くなっていました。丁度成人式の日に当たり、街中や駅のホームは振袖姿のお嬢さんでにぎわっていました。そんなところでのおばさんのきもの姿は注目にも値しませんが、当の本人だけはお嬢さん方に負けずうきうきした気分で歩いていました。こんな気分になるのもたまにはいいものです。                                 帯はまこと織物(西陣)の掬い名古屋帯、写真ですと光の加減で帯が少し浮いた感じに見えますが、実物はこの琉球絣にしっくり溶け込んでとても素敵に仕上がっています、

2012年1月 6日 (金)

母とお正月

いつもならば三が日のうちに出かける施設にいる母を妹と二人で訪問する行事、今年は年末からの風邪が長引いてしまいやっと今日出かけることができました、いつもは場に合わないということで着物を着て会いに行くことはありませんが、お正月だけは毎年例外です、年に一度の着物姿での面会です、

それというのも60年以上日常的に着物を着て暮らし、母の思い出の姿と言えばゆったりと着物を着こなし、いつも姿勢を正し、テキパキと動いている姿を思い浮かべる、それほど着物が身についている人だったからです、そんな母ですから、着物姿を見るとすぐに反応します、今日もそうでした「襟元がきれいね、帯もきれいに結べてる」そう言ってにっこり笑ってくれました、

でも昨年と違って着て行った着物も帯も自分が娘に譲ったものであることはすっかりわすれていたようでした、少しずつ認知度がおちてきていることは間違いないようです、さみしいことですがそれが現実・・

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極め付きは妹と私を指して「私たち三人姉妹だよね」でした・・あ~あ

妹がプレゼントしたパーカーが良く似合っていましたが、二人揃って並ぶと随分小さくなりました・・

(着物:更紗の小紋 帯:コプト模様の名古屋帯 着物、帯、帯締めは母から譲られたもの)

2012年1月 3日 (火)

去年のことになりますが・・

2011年11月6日、染織研究家として有名な木村孝さんに再びお目にかかることができました、丁度2年前の1月に横浜高島屋でトークショウが開かれた時呉服部から「せっかく来ていただいたのに誰も質問しないと先生に失礼なので、Hさん、質問をお願いできますか」と頼まれ2,3質問をした経緯があります。

91歳とは思えないお元気さで2時間立ちっぱなしのお話しでも疲れも見せず、言葉も流暢、「ええっと・・」などと言葉に詰まることもなくきものについてお話しされました、いわゆるぽっと出ではない、本物の達人という印象をうけました、最後に「実はわたくし前回もお目にかかっているのですよ」とお話ししたらなんと「ええ、ええ、よーく覚えていますよ」とのこと、その記憶力にも驚かされました。

Photo ここで心に留めておきたいことはそのお話しの内容ではなく、お話しのあとの雑談のとき、すっと近寄ってこられて私のきものを触り、「素敵なおきものね、帯の色との調和もぴったり、お母様はとてもおしゃれな方だったのね」と絶賛してくださったこと、もし母がしっかり認知できる状態だったら本当に喜んでくれたことでしょう、話して聞かせてもよくわからない状態なのが残念でなりません。「またお目にかかれますように・・」といっておひとりで電車でお帰りになりましたが、長くお元気でいられてまた是非に染色やきものの話を聞かせていただきたいものだと思いました。

お母さん、素敵な方に褒められて本当によかったね、今、こうやって自信をもってきものを着て歩けるのはおかあさん、あなたのおかげです。(着物:染紬の小紋 帯:椿紋の染帯 :帯締め:鎧組み 着物と帯は母からのもの)

2012年1月 1日 (日)

気持ち新たに・・

事情あって3月から休止していたブログをタイトルも変更して年の初めという節目に再開することにしました。

大好きなきものに関する記事を中心に四季おりおりに出会ういろいろな出来事も含め備忘録代わりに書いていくつもりです。前回のブログ以上に長く続けていけることを願っています。

新年ですが、今年は声高らかに「おめでとうございます」と言えない状況だとは思いますが、新たな年を迎えられたことはいつもの年とかわりなく、やはり喜ぶべきことでしょう。特に私のような病気持ちの身にとっては一年を無事過ごせたという思いが感謝の気持ちとともに湧きあがります。

いまひとつ辛いことの多い世の中であるからこそ楽しい記事が多くなることを切に願っています、

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