2018年11月 6日 (火)

吉例顔見世大歌舞伎  夜の部

Photo_2年に三度は行きたいと思って計画している歌舞伎鑑賞、今秋は歌舞伎座の顔見世大歌舞伎夜の部、ご贔屓の猿之助が出ます。

演目は

.楼門五三桐(さんもんごさんのきり)

2.文売り(ふみうり)

3.隅田川続俤(すみだがわごにちのおもかげ)法界坊

1.はご存じ石川五右衛門の絶景かな、絶景かなでつとに有名、大御所 吉右衛門と菊五郎の冠緑の見せ場。

2.は少しふっくらなさったかな、と思える雀右衛門の踊り、

3.そしてお目当ての猿之助初役の法界坊、これはよかったですね。小悪党というよりもう殺人もいとわない十分立派な悪党の生臭坊主法界坊、切れの良い演技で初役とは思えませんでした。ほんの一年前あれほどのけがをしたにもかかわらず、腕の動きも綺麗でイヤホンガイドでも言っていましたが、これほどの動きは相当踊りの素養がなければできないとのこと。周りを固める役者もワンピースでおなじみの若者たち、それと中村歌六の男らしい魅力も見逃せません。

そうそう、清元栄寿太夫として歌舞伎座デビューした尾上右近の姿により美しさがましていたのには驚きでした。

、子供の頃祖母から、「そんなむさくるしい頭をしているのは法界坊みたいだ」とたしなめられていましたが、なるほどなるほど法界坊はなんともむさくるしい、おばあちゃん、やっと意味が分かりましたよ。

Photo_4今日の着物は:友達二人と示し合わせて、今日はちょっと華やかに。

桐の花模様の付下げは演目楼門五三桐に呼応していて偶然ですがグッドチョイスでした。

きもの:桐模様の付下げ(東京手描き友禅 小倉貞右作)

帯:松葉青海模様の袋帯(帯の岩田)

2018年11月 3日 (土)

とらふぐ亭

娘の誘いを受けて夕食に蒲田のとらふぐ亭へ、

なんでも11月生まれのお婿さんの早めのお誕生会を兼ねているのだとか・・

Photo泳ぎとらふぐコースとかで、なかなかのお料理。

お支払いが大変じゃないか、と心配していたらなんと本日は半額デーとかで、超お得。

これならごちそうしてもらっても大丈夫と安心でした。

お味もなかなかおいしくて大満足。

でも帰り外から見える水槽を覗いたらあんなに沢山泳いでいたふぐがもう6匹しかいませんでした。

さすがに少々心が痛んだのであります!

今日の着物は:

Photo今日はおばあさん役なので、ちょっと地味目に母のお下がりを。

きもの:久米島紬 帯:黄土色地の紬の帯

こういう組み合わせも結構板についてきたようです。

2018年10月29日 (月)

京都 矢代仁展

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年に一度の矢代仁展、今秋は珍しく台町の料亭”滝川”で、

滝川と言うと特選呉服謝恩販売会が多いので、ついつい錯覚してしまうほど。

やはり大きな会場より料亭での開催は落ち着きが合ってよいと思います。

今年は手織りお召の復刻版ということで珍しい手織りの御召を解説付きで拝見したのですが、やはりお値段は手がかかると言うことで半端ない!見るだけの目の保養となりました。

今回は単衣の波模様の付下げが余りに薄色で秋口には着られないと言うことで染変えをお願いしておいたので、その色決めと以前から欲しいと思っていた輪奈ビロードのコートをお願いしました。輪奈ビロードのコートは一枚持っているのですが、なにせ作ったのが2001年、臙脂色のコートでは死ぬまではむりだろう、ということで少し地味目の素敵なグレー紫に染めていただくようお願いしました。付下げ、コートとも染め上がりが楽しみです、

帯はいつもコラボする岩田の帯、

京都から今回はまこと織物のHさんがいらっしゃると事前に伺っていたので、それではと、帯は牡丹と蝶の花札がらの掬いの帯を締めて行きました、

余談ですが、Hさんは年を経るごとに素敵な中年になっていらしているようで、やはり美的感覚の鋭い方は違うなあと感心しています。

みなさんと沢山お話しして楽しい半日を過ごすことができました。こういった目の保養が着物を見る目を養ってくれるのだと思います。

きょうのきものは:

Photo_4近頃は季節を問わず白大島を着ている方が多いので、私も同調することにしました。沢山着てあげないと勿体ない着物です。

猪鹿蝶シリーズ帯は牡丹と蝶でも秋も締めます。前帯が花札なので・・

帯締めで秋色を添えて・・

帯:牡丹と蝶柄の掬いの帯(帯の岩田  まこと織物)

2018年10月25日 (木)

小倉貞右・隆 親子展と送別会

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12時からお世話になった高島屋の社員さんの退職送別会をベイ シェラトンホテルにある”木の花”で。

出席者はいつもの着物仲間の三人、分からないことがあるといろいろお知恵を拝借した大変お世話になった方です。人間は誰もが否が応でも年を取ります。ついこの間お知り合いになったばかりとおもっていたのにもう退職の時期になってしまい、ちょっと近頃時の流れの速さについていけなくたっている自分を発見します。

懐かしい思い出話や孫たちの話、これからの生活などなどお互い年金世代の話はつきず、楽しい二時間を過ごせました。まだ社員さんではないけれど、週に3日くらいはメンバーズルーム勤務でいらっしゃるそうなので、時々お茶ついでに顔を見に伺おうかと思っています。

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2時からは24日から高島屋で開催されている「小倉貞右・隆親子展」へ

恒例の展示会ですが、毎年々々目新しく工夫された作品を拝見することができ、楽しみにしている展示会です。今年は貞右さんが所用でいらっしゃらなくてお会いできす残念でしたが、息子さんの隆さんと色々お話できとても有意義な時間を持つことができました。

何でも今年の四月に通産省伝統工芸士になられたとかで、お若いのに実力十分、素敵な作品を沢山見せていただき眼福でした。

今日のきものは:貞右さん、隆さんにお会いすると言うことで、三人とも貞右さんの帯を締めて行きました。隆さんが「父が喜ぶと思いますので」と言って三人の帯姿を写真に取り、お父様に送ってくださったようです。

Photo_2きもの:北斎小紋 小桜紋ですが、近くで見ないと無地に見えますね

帯:江戸の祭り (東京手描き友禅 小倉貞右作)

帯締め:真砂子(平田組紐)

2018年10月21日 (日)

熱田神宮とひつまぶし そして徳川美術館

2018_10_19_00120日は了山を11時に出発、名古屋へ戻りました。宿泊予定の名鉄グランドホテルに荷物を預け、熱田神宮へ。中学から6年間も名古屋に通ったのですが、熱田神宮へ行くのは初めて。遠距離通学だったので、正直通うのに精いっぱい、のんびり休日に出歩く余裕はありませんでした。当時は今ほど交通が便利ではなく、毎日の通学も一時間に一本の汽車(なんと蒸気機関車でした!)、よく頑張ったと思います。

熱田神宮をお参りして、その後は同級生が大女将だと聞いていた”ひつまぶし”発祥のお店という「あつた蓬莱軒」へ。午後の部は4時半からということで一時間近く並んで待ってのごちそうです。噂には聞いていたのですが、開店の4時半近くになると門の前にずらりとお客様が並びます。すごいですね。

おひつにぎっしりと詰まった細かく刻んだうなぎとごはん、たっぷり4膳分はあるので、とても食べ切れませんでした。残りはパックに詰めていただいてホテルまで持って帰りました。

楽しい一日になりました。

20日のきものは:

Photo連続して同じ着物を着るのは着物を傷めるので、この日は着なれた紅花紬と南風原花織の名古屋帯で。

が、丁度よい気温と思ったのですが、少々暑かったですね。

やはり北国の紬は暖かいです。

最終日の21日、ホテルはシングルの一人部屋でみなさんよく眠れたようで元気に出発、

バス・地下鉄一日乗車券を買ってバスで徳川美術館へ。ちかごろ名古屋も観光ブームでバスは満員、立っている人も大勢います。ぐるりと市内の観光スポットを巡るのですが、名古屋城と徳川園で降りる人が多いようです。

徳川園では少し足が悪い友人がいるので、お庭などはパスして美術館へ。中学生の頃きたことがあるはずですが、まったく記憶がなく初めて訪れた感覚でした。

2泊3日の旅は大充実!夕方新幹線に乗ったころはもうエネルギーゼロ・・

21日の着物は:紅花紬では暑いのでまた大島紬に戻しました、帯だけは母から譲られた葡萄模様の紬の帯にかえ、変化を持たせました。

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2018年10月19日 (金)

クラス会にかこつけて

毎年10月19日にある高校のクラス会、名古屋での開催なのですが、定日なので、計画が立てやすく終了後大阪からの友人と地元の友人のかつての仲良し三人組で温泉や観光にでかけることにしています。クラス会の出席者は毎年十数人、何人か入れ替わるので平均すると二十人近くが毎年あるいは隔年に出席していることになります。

やはり年を重ねると本人の病気、ご主人などのご家族の病気、が多くなり欠席者の大半の理由はこのふたつが主流のようです。あと何年出席できるかと私自身もいつも思うのですが、ひとりで名古屋まで出かけられるうちは皆の顔を見に行こうと思っています。

毎年着物で会いましょう、と約束したクラスメートは今年も素敵な紬の着物に博多の帯といういでたちで出席してくれました。来年も元気に着物で会えるといいなと思っています。

終了後は二次会は遠慮して名古屋駅のホームで待つ大阪の友人のところへ。中央線の土岐市駅でもう一人と合流して今年は夏の法事の時にも行った鬼岩温泉「了山」へ。

秋の味覚の王者松茸の土瓶蒸しやマツタケご飯を夕食にいただき至福の時を過ごすことができました。

きょうの着物は:まだまだ暑さが残るし、旅行には軽くて動きやすい大島紬が最適と、珍しく大島をきて出かけました 帯は秋の植物、がまずみ模様の染帯です

Photo
「あら、随分地味なきものを着るようになったのね、」と同級生に言われてしまいました。

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右の写真は翌日、出発前に宿の前で。この日は紅花紬を着ましたが、やはりまだちょっと暑くて汗をかいてしまいました。

2018年10月11日 (木)

きょうは文菊さん

2018_10_11少し蒸し暑かったのですが、空気はやはり秋、そろそろ本格的な芸術の秋と言えそうです。

今日は近頃とみにご贔屓になった、古今亭文菊師匠の独演会。にぎわい座のチケット売り場のおじさまによれば、女性に人気だそうです。そういえば見渡したところ中年以降の女性が多い、江戸の粋を身につけた古典的ともいえる雰囲気の文菊師匠は女性好みと言えるかもしれません。

入りは6から7分、もう少し人気が出てもいい実力者だと私はおもうのですが、横浜ではまだ余りブレイクしていないようで残念です。

演目は「七段目」と「井戸の茶碗」、歌舞伎ぶりの良い七段目、人間の使い分けがうまい井戸の茶碗、どちらも名演で疲れも忘れて聴き入りました。細くて華奢な身体の割に出る声は男っぽい、そんなところも魅力の一つかもしれません。和服姿もなかなかで、センスもよく、着物好きとしてはうれしいことです。次は二月だとか、是非また聴きに行きたい演者です。

今日の着物は:初めてのコーディネイトです、この帯は山岸幸一さんの紬の訪問着に合わせて購入したものですが、紬地の帯なのでもっと活用しようと初めて泥大島に合わせてみました。意外に華やかさのある帯なので着物を大人しく、帯を主役にして着用したほうが良いようです。

Photoきもの:泥藍大島(母から譲られたもの、なんと六十年ものです)

帯:紬地の掬いの袋帯(帯の岩田 まこと織物)

帯締め:鳶色の冠(平田組紐)

2018年10月 6日 (土)

一度きりでもやはりお手入れ

どうしようかな、と迷っていたのですが、今夏一度だけ6月に着た楊柳の付下げを生洗いに出すことにしました。5000円以上の悉皆に貰えるハンコが満杯になっていたので、生洗いは一度無料でできるからです。

着物を預けに行くついでに友人を誘って「京の名舗展」と「内田染色」さんの新作フェアを覗いてきました。私はこちらの無地の二色染めの帯揚げが気に入っていて二枚持っているのですが、もし合うのがあればもう一枚という気持ちがあったからです。が、残念ながら好みの色は少し私には派手だったので断念、次回、希望にそうような色をお染して持ってきますとのことでした。

素敵な紋塩瀬の染帯が破格のお値段になっていたので、友人がゲット、出来上がって彼女が締めてくれるのが楽しみです。着物好きはたとえ自分のものでなくてもなんだかうきうきするのは不思議ですね。

今日の着物は:

Photo袷の季節になりましたが、まだまだ暑いのでまずは胴抜き仕立ての牛首紬から、が、まだこれでも暑い。

お召の方が今の季節はよいのかもしれません。紬ならば大島からかな、

着物:先染めの牛首紬、今は牛首紬はほとんどが後染めものになり、先染めは貴重品になりました。おそらく数%くらいの生産量ではないでしょうか、

帯:椿模様の縮緬の染帯 母からゆずられたものです

帯締め:綾竹平家経巻(平田組紐)

2018年9月22日 (土)

また悉皆が増えました!

今年仕立ておろした単衣の波模様の付下げが、地色が余りにも薄く、9月に着てみようと思ったら白白お化けのようになり、さすがのおだて上手の孫も「まあまちゃん、これはちょっとまずPhoto_2いよ、白を着て歩いているみたいで染直した方がいい」

長襦袢の色を濃くするか・・などと迷っていた私もその一言で決心がつき、早速高島屋の呉服部へ持参しました。かなりサービスしてもらった分染直しにより結局当初の予定くらいの費用をつかうことになりそうです。それでも納得いかずいやいや着るよりも今後の為と思い、必要経費と諦めました。来年の単衣の頃にはお化粧をし直してお目にかかることができるかな、とおもっています。

今日の着物は:やっと本格的な単衣の季節になったようです。今日は躊躇せず、単衣の本塩沢で、六月にも着ましたが、帯や小物に秋単衣らしい匂いをさせてみました。長襦袢も絽は卒業して楊柳で。

Photo_3着物:本塩沢単衣(林宗平工房)

帯:葡萄模様の紬の染帯(母から)

帯締め:鳶色冠(平田組紐)

今年は帯締めを鳶色のこっくりした冠に変えたらぐっと落ちついた秋の感じになりました。

2018年9月16日 (日)

悉皆雑感

いくら暑い暑いといってもさすがに夏も終わり、今夏着用した薄物を悉皆に出さなくてはなりません。悉皆とはことごとく総てと言う意味で、着物の世界ではお手入れのすべてを指します。いわゆるドライクリーニングの生洗い、汗抜き、シミ抜き、ほつれ直し、仕立て直しなどなど洋装の世界よりもメニューは多いかもしれません。

問題はお値段!毎年この季節になると頭が痛いのがこのお手入れにかかる費用です。初心者のころ楽しくてあるだけの薄物を夏の間に着用したらお手入れに出すときになってびっくり!生洗い、汗抜き、滲み抜きの三点セットで完璧にお手入れしたら半端ないお値段になります。

夏物で一番怖いのは汗、白の能登上布を一度きりしか着ていないからと翌年までそのままにしておいたら、なんと黄色い斑点があちこちに出来て、この黄色は悉皆では取れませんから、もう二度と着られなくなってしまいました。そんな経験から夏物はとくに薄色のものは1度着用しただけでもお手入れ行きです。

今年はけちけち着用して八重山上布を一度、夏塩沢を2度着たきり、八重山はさっと生洗いで、夏塩沢は汗取りだけ、と節約悉皆をお願いしました。何年に一度しか着物を着用しない方とは違って日常的に着物を着るものにとっては悉皆のお値段の高さが実はかなりの負担になっています。着る方の少ない着物の世界、需要と供給のバランスからお値段が高くなるのはよ~くわかってはいるのですが・・

今日の着物は:本格的に単衣ものです、いつもの上代御召ですが秋らしく帯をワイン地の掬いの帯で、まだ暑いので長襦袢はピンク系の絽を着ていますが、袖がたらっとでていて見苦しいですね。これは何とかしなくては・・

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きもの:上代縞御召(矢代仁) 帯:ワイン地の掬い名古屋帯(帯の岩田 まこと織物)

帯締め:葵組(平田組紐)

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